08/01/07 OA
ライオンになった男
南アフリカ ヨハネスブルグ郊外にある動物園「ライオンパーク」。
ここで働くケビン・リチャードソンは、
育児放棄されたオスライオン2頭を育てたことがきっかけとなり、
ライオンに誰よりも接近できる「動物学者」となった。
2006年、そんなケビンのもとに嬉しいニュースが!
メスライオンのペロハレが4頭の赤ちゃんを出産したのだ。
普通、出産後のメスライオンは警戒心が強くなるにも関わらず、
ケビンが見に行くと、ペロハレは赤ちゃんを披露してくれたのである。
しかし翌日、ケビンがペロハレの元を訪れると何か様子がおかしい。
ペロハレはお乳を求める赤ちゃんを引き離してしまったのだ。
そして、出産から10日後、悲劇が起こった。
一頭の子ライオンが死んでいたのだ。
野生の世界では、体の弱い子供は見捨てられ生き残れないこともあるのだ。
1週間後、事態はさらに深刻化。
3頭の赤ちゃんライオンがすっかりやせ細っていたのだ。
どうやらペロハレは母乳がなくなっているらしい。
やむなく3頭の赤ちゃんライオンをペロハレから引き離し、
ケビンが育てることにしたのである。
ケビンは、「まだまだライオンは分からないことが、たくさんある。
もっとライオンと親しくつきあい、彼らのことを理解できるようになりたい」と言う。」