08/01/07 OA
アメリカ大使館 戦慄の爆破テロ
1998年8月、ケニアの首都ナイロビにある、アメリカ大使館が爆弾攻撃を受けた。
コンピュータ技師として大使館に勤務していたジョージ・ミンバは
爆発の数分後、信じられない光景を目撃する。
大使館の隣にあった、7階建てのウフンディビルは跡形もなく崩れ去り、
多くの人々が生き埋めになっていたのだ
ジョージは今にも崩れそうな大使館ビルで、助けを呼ぶ女性の声を耳にする。
しかし、手に触れる者は冷たくなった遺体ばかり。
ようやく生存者を発見し、外へと連れだしたのだが
なんとそれは女性ではなく、男性だったのだ。
そして次の瞬間、壁が崩れ、中に戻ることは二度と出来なかった。
ジョージは、助けを求めていた女性を救えなかったことを
今も悔やんでいると言う。
4000人を超える死傷者を出した、「アメリカ大使館爆破テロ事件」。
実は、同じ日、隣の国タンザニアでもアメリカ大使館が爆破されていたのだ。
そう、ターゲットは「アメリカ」。
この2つの爆破事件を引き起こしたのが、アルカイダだったのである。
とは言え、アルカイダは当時、さほど危険な組織とは見られていなかった。
しかし、この3年後、アルカイダはアメリカ本土を攻撃、
9.11同時多発テロを引き起こすことになる…
この時、アルカイダにもっと注意を向けていれば、
2001年のテロは防げたかもしれない…と
ブッシュネル元アメリカ大使は語っている。