カナダで、今、人々を熱狂させているバスケットボールチーム。
それが、平均年齢70歳以上の世界最高齢バスケットボールチーム
『ザ・リトリーズ』
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このチームは、かつてカナダのアマチュアバスケット界で活躍した
伝説のプレーヤーたちが、40年の時を越えて再び集まり、
結成されたドリームチームなのだ。
そのチームリーダーが、ダーリーン・キュリー、72歳。
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かつて、スピード感あふれるドリブルでファンを魅了し、
カナダのナショナルチームにも選抜されるほどの名プレーヤーだった。
バスケットボールに対する情熱が未だ冷める事のない彼女は、
4年に一度行われる世界最大規模のマルチスポーツイベント
『ワールドマスターズゲームズ』に出場する事を目標にし、
かつてのメンバーを集め、再び、
バスケットボールチーム『ザ・リトリーズ』を結成したのである。
そして、『ワールドマスターズゲームズ』開幕。
ザ・リトリーズが出場する"55歳以上部門"には、全5チームが登録、
4試合の総当たり戦で勝ち星の多いチームが優勝となる。
相手チームの平均年齢は、55歳。
ザ・リトリーズの平均年齢70歳よりも圧倒的に若く、
いずれ劣らぬ強豪ぞろい。
1戦目。
ザ・リトリーズの初戦の相手はアメリカ・ミシガン州代表スピリッツ。
今回の対戦相手の中では、最も若いチームだ。
相手チームのファールすれすれの激しいボディコンタクトで、
ザ・リトリーズは、彼女たちに攻撃のリズムまで狂わされ、
チームは初戦を大差で落としてしまった。
続く2試合目も、序盤から激しい接触プレーの連続。
20歳近い年齢差と、容赦ないディフェンスに突破口を見出す事が出来ず、
この試合も最後までペースを掴めず、またしてもチームは負けてしまった。
そして最終戦の相手は、優勝候補の一角、
アメリカ代表、フォックストロッターズ、
今のチーム状態では、勝利の可能性は余りにも低い。
そこで、激しいボディコンタクトに対応するため、
素早いパス回しで、相手のディフェンスをかく乱する戦法を考案。
そして、試合開始。
そうそうに、相手チームにボールを取られたが、こぼれ球に素早くマリーが反応。
すかさず、作戦通りの素早いパスまわしで、絶好の立ち上がりを見せた。
そして遂に、ザ・リトリーズが悲願の初勝利をあげたのだ。
たった、一勝しかできなかったザ・リトリーズだったが、
彼女たちの輝かしい活躍を称え、大会からメダルが授与されたのである。
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