世界まる見え!テレビ特捜部
08/01/21 OA
コートに舞い戻った 白髪のプレーヤー

カナダで、今、人々を熱狂させているバスケットボールチーム。
それが、平均年齢70歳以上の世界最高齢バスケットボールチーム
『ザ・リトリーズ』
このチームは、かつてカナダのアマチュアバスケット界で活躍した
伝説のプレーヤーたちが、40年の時を越えて再び集まり、
結成されたドリームチームなのだ。
そのチームリーダーが、ダーリーン・キュリー、72歳。
かつて、スピード感あふれるドリブルでファンを魅了し、
カナダのナショナルチームにも選抜されるほどの名プレーヤーだった。


バスケットボールに対する情熱が未だ冷める事のない彼女は、
4年に一度行われる世界最大規模のマルチスポーツイベント
『ワールドマスターズゲームズ』に出場する事を目標にし、
かつてのメンバーを集め、再び、
バスケットボールチーム『ザ・リトリーズ』を結成したのである。


そして、『ワールドマスターズゲームズ』開幕。
ザ・リトリーズが出場する"55歳以上部門"には、全5チームが登録、
4試合の総当たり戦で勝ち星の多いチームが優勝となる。
相手チームの平均年齢は、55歳。
ザ・リトリーズの平均年齢70歳よりも圧倒的に若く、
いずれ劣らぬ強豪ぞろい。


1戦目。
ザ・リトリーズの初戦の相手はアメリカ・ミシガン州代表スピリッツ。
今回の対戦相手の中では、最も若いチームだ。
相手チームのファールすれすれの激しいボディコンタクトで、
ザ・リトリーズは、彼女たちに攻撃のリズムまで狂わされ、
チームは初戦を大差で落としてしまった。


続く2試合目も、序盤から激しい接触プレーの連続。
20歳近い年齢差と、容赦ないディフェンスに突破口を見出す事が出来ず、
この試合も最後までペースを掴めず、またしてもチームは負けてしまった。


そして最終戦の相手は、優勝候補の一角、
アメリカ代表、フォックストロッターズ、
今のチーム状態では、勝利の可能性は余りにも低い。
そこで、激しいボディコンタクトに対応するため、
素早いパス回しで、相手のディフェンスをかく乱する戦法を考案。


そして、試合開始。
そうそうに、相手チームにボールを取られたが、こぼれ球に素早くマリーが反応。
すかさず、作戦通りの素早いパスまわしで、絶好の立ち上がりを見せた。
そして遂に、ザ・リトリーズが悲願の初勝利をあげたのだ。
たった、一勝しかできなかったザ・リトリーズだったが、
彼女たちの輝かしい活躍を称え、大会からメダルが授与されたのである。


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