世界まる見え!テレビ特捜部
08/01/28 OA
真相究明!恐怖の落下事故

アメリカ・ミズーリ州カンザスシティー。
1981年7月17日。
総工費約120億円をかけた、40階建ての最新高級ホテル、
『ハイアット・リージェンシー』で事故は起こった。
最大の特徴である、1階部分のメインエントランスにあった
フロアを一望できる「空中通路」が突如、崩落。
なんと、死者114人という大惨事に。
一体、何故こんな事が起こったのか?


構造のプロたちが突き止めた執念の調査記録と
死の淵から奇跡的に生還した人々のリアルな体験談を
アメリカの事件解明番組「セカンズ・フロム・ディザスター」からご紹介。


その大惨事の原因は、なんと…
建築コスト削減のための、勝手な設計変更。
その謎を暴いたのは、地元の新聞社に調査を依頼された
建築技師ウェイン・リシュカだった。
彼は設計図面と事故現場の写真から
本来溶接されなくてはならない通路と吊り棒の接合部分が、
大きなスクリューナットで固定されただけだったことを指摘。


国立標準局が実験を行うと
その強度は、なんと当時の建築法の基準の
わずか3分の1しか無い事が判明したのだった!
ホテル建築を請け負った施工会社の社長、
ジャック・ギラムの持つ営業免許は剥奪。
また裁判によって、ビルを所有する会社側から被害者や遺族に対して
賠償金約280億円が支払われた。
一方、スクープを物にした地元の新聞社カンザスシティー・スターは、
ウェイン・リシュカのおかげで栄誉ある<ピューリッアー賞>を受賞した。


この事故を教訓に、カンザスシティーは
安全な建物の建設管理に今も全力で取り組んでいる。


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