< バナナ >
バナナの木の幹のように見える部分は、一体何でしょう?
正解は、「葉っぱが重なったもの」
細い茎の周りに大きな葉っぱが何枚も折り重なったものなのだ。
バナナはショウガの仲間で、植物学的には超巨大な草なのである。
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また、バナナには本来、タネがあったのをご存じだろうか。
実は約1万2千年前、突然変異でタネなしバナナが発生し、
それを人間が見つけて栽培するようになったといわれており、
その後、バナナは株分けによって増やされているのである。
バナナは、熟すと害虫がつく恐れがあるため、輸出するものは青く硬いうちに収穫。
運ぶ間も、熟さないように温度を14度に保ったのち、
輸出先に到着したあと、16度の倉庫の中で、およそ1週間かけて熟させるのだ。
こうして、あの黄色い、ほどよく熟したバナナがお店に並ぶのである。
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さらにバナナには、スポーツ選手が飛びつきたくなる驚くべきメカニズムがあった。
人間のエネルギーの元となるのは糖分で、これは通常、
でんぷん質を体の中で消化することによって作られる。
そして、バナナにはでんぷん質が豊富に含まれているのだが、
熟すにつれて、でんぷん質を自分で分解し、
人間が吸収しやすい糖分に変えてくれるのだ。
しかも、ブドウ糖・果糖・ショ糖という、3種類の糖分が含まれ、
それぞれ体に吸収されるスピードが違うため、
時間差で体にずっと糖分を送り続けることができるのだ。
< ハチミツ >
一匹のミツバチが一生に集める花の蜜の量は、わずかティースプーン一杯ほど。
朝、トーストにハチミツを塗ったら、
それはあるハチの一生分の苦労の結晶を頂いていることになるのだ。
今から、およそ1万年前の石器時代、すでに人類はハチミツを食べていた。
だが、当時の人々は、ハチの巣に手を突っ込み、
命がけでハチミツを手に入れていたという。
ミツバチの飼育「養蜂」が始まったのは、古代エジプトからと言われているが、
それほど量がとれたわけではなく、王や高級貴族しか口に出来ない貴重品だった。
このハチミツ、最近、食用以外の利用法が研究されている。
それが、傷の治療。
なんと、古代エジプトや古代ギリシャの時代から、
ハチミツはキズ薬として使われていたのだ。
実は、ハチミツには強い殺菌力があり、
病原菌をハチミツに入れると死んでしまうことがあるという。
それは、ハチミツは細菌より水分が少ないため、細菌から水分を吸いとり、
それによって、細菌は干からびてしまうというのである。
現在、ケガや火傷、胃潰瘍などの治療に使えないか研究が進められているという。
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