08/04/28 OA
バヌアツ使節団 大都会へ行く
南太平洋オーストラリアの東、83の島々からなるバヌアツ共和国。
その一つ、タンナ島には、未だ電気やガスを使わず、
昔ながらの素朴な生活を送る人々が暮らしている。
そんな島の男たちがバヌアツ使節団として、イギリスへ。
メンバーは、部族長、医者、家畜係、通訳、力自慢の5人。
彼らの目的は、異国の文化を学び島の人々に伝えること。
そしてもう一つ、彼らが神と信じる、
エリザベス女王の夫であるエディンバラ公に会い、話をすることなのだ。
今回のホームステイ先は、イギリス屈指の大都市マンチェスター。
ここでこれから一週間、都会に住む庶民の暮らしを体験するのである。
早速、ホームステイ先の夫妻が、マンチェスターの繁華街へ連れて行ってくれた。
ここで、使節団を驚かせたのが、道端に座り込むホームレスの姿。
実は、使節団のふるさと・タンナ島では、財産は平等に分け合い、
家が必要なら村人みんなで協力して作るもの。
経済的には、タンナ島よりはるかに豊かなはずのイギリスに、
なぜ家のない人がいるのか、彼らには理解出来なかったのだ。
そして、マンチェスターで過ごす最後の夜、
ホームステイ先の夫妻が友人を招いて、送別パーティーを開いてくれた。
ここで使節団は、
「私たちの島では、人々は助け合って生きています。
家もなく困っている人を、放っておくことはありません。
お互いの命を大切に思っているからです。どうか皆さん、
周りの人たちに目を向けて、みんなで幸せになれるよう、考えてみて下さい」
と、心にしみる言葉を残して行った。
そして、涙ぐむホームステイ先の主人に見送られ、
マンチェスターを後にしたのである。
そして次回は、いよいよ感動のクライマックス。
彼らの次のホームステイ先は、何とお城。
相手はイギリス貴族一家。上流階級の家庭で、彼らが目にするものとは?
そして、エディンバラ公に関する有力な情報が!
第3弾をお楽しみに。