08/06/23 OA
全員出動!ナニー911大家族スペシャル
アメリカ・カリフォルニア州ハンティントンビーチに住む、
シルコック・ファミリーはなんと、子どもが23人!
アンとジムのシルコック夫妻は、障害を抱えながらも養子に出されたり、
虐待によって家庭を失ってしまった子どもたちなどを
養子として引き取り育てているのだ。
その中には、こんな子どもたちが・・・
最年長は18歳のハンター、高校を卒業したしっかり者。
6歳のデイビッドは、虐待が原因で脳に損傷を受け養子に出された。
16歳のマシューや13歳のヴァルは、ロシアからやって来た子ども達である。
そんなシルコック・ファミリーの元に、今回、
なんと、デボラ、ステラ、イボンヌ、3人のナニーが全員出動した!
家事のほとんどは、母親のアンが1人でこなしている。
食事の時間、自分の欲しいものをただ叫ぶだけの子どもたちに
母親アンは、1人でテキパキと対応。
さらに、朝食が終わると、お弁当の準備。
その後、子どもたちが放り投げた洗濯物をかき集め、洗濯機を1日30回ほど回す。
そして、数々の仕事の合間に、子どもたちの話を聞く母アン。
傷ついたときや支えが必要な時、子どもたちは彼女の元へ来るのだ。
そんなシルコック夫妻に、そしてナニーたちが要求したことは…
「休暇を取る」こと。
この休暇の目的は母親のアンを休ませることだけではない。
母親が、子どもたちを心配するあまり全てをやりすぎているため、
子どたちは自分では何もしなくなっている。
そこで数日間、親のいない生活を体験させることで子どもたちを成長させようと、
ナニーたちは考えたのだ。
【2日目】
子どもたちにこれから守るべき新しいルールを発表。
1 『後始末は自分ですること』
2 『我慢すること』
3 『分け合うこと』
そして、今回の特別ルール
『ママには3泊4日の休暇旅行に行ってもらうこと』
両親が出発した途端、子どもたちは夏休みが始まったかのような大騒ぎに。
23人が好き勝手に遊びだし、さすがのナニーも手が付けられない。
両親が戻るまであと3日。ナニーはこの子ども達を変えることは出来るのか?
【3日目】
朝食の準備をするナニーたちは、23人を相手にするのが
想像以上に大変であることを思い知らされる。
洗濯でさえ、3人でやっても重労働なのだ。
この日の午後、ナニーたちは「レモネードスタンド」を開くことに。
子どもたちみんなで協力し、庭先でレモネードを作り販売するのだ。
このイベントを通じて「我慢」「分け合うこと」を学んでもらおうと考えたのである。
結果、レモネードスタンドは大成功。
しかしこれで、万事OKというわけにはいかなかったのだ。
【4日目】
夕食の時間、いつもの通りの大騒ぎ。
みんな好き勝手に欲しいものを叫ぶだけ。
さらに、6歳のデイビッドがソファで飛びはね、ゴミ箱をひっくり返し、
やりたい放題。
キッチンは相変わらずの大混乱で、ナニーたちを責め立てる。
唖然とするナニーたち。
と、その時、長男のハンターが子どもたちに話をし始めたのだ。
「年長の子達は、パパとママがここにいると思って行動してくれないかな。
いつもはそんなことしないだろう?
ナニーへのこんなやり方は良くないよ。こんなにいい人達じゃないか」
ナニーたちを弁護し、責任感のある兄として立ち上がったのだ。
それは、この3日間で子どもたちが、ひとつのことに最も集中した瞬間だった。
そして、このハンターの言葉がみんなを変えることになったのである。
【5日目】
両親が帰宅し、夕食の時間を迎える。
子ども達が、この数日でどこまで成長したかを見せる時。
母親のアンは、いつも通り自分が支度するものだと思っていたが、
この日は全部、子ども達がやってくれていたのだ。
アンは「どうもありがとう。本当に感謝してるわ」と感激。
子ども達の成長のためには、少し距離を置くことも必要なのだと気づかされたという。
こうして、シルコック・ファミリーの両親をちょっとだけ休ませてあげ、
子供たちを少し成長させ、家族の絆をより強いものにすることが出来たナニーたちは、
別れを惜しみながらも、カリフォルニアを後にしたのである。