08/08/11 OA
魅惑のハイヒールSTORY
カナダのトロントには、珍しい靴の博物館がある。
世界中から集められた1万足以上の靴の中には、
貴重なハイヒールも数多く保管されている。
例えば、フランスのかつての国王・ルイ14世のハイヒール。
国王は、赤いハイヒールを特権階級にだけ許したと言う。
だが、貴族社会が廃れると同時に、ハイヒールも姿を消す。
そして、1865年。
エドワルド・マネの描いた裸婦の足には、ハイヒールが…
この絵が、「ハイヒール=セクシー」と言うイメージのきっかけとなったと言う。
さらに、1950年代。
今まで、割れやすかった木製のヒールに変わり、金属製のかかとが登場。
これによって、ハイヒールは、より高くより細いデザインへと変わっていったのだ。
では、ハイヒールの美しい履きこなし方のポイントを紹介しよう。
1、歩くときは、かかとから地面に降ろし、
徐々に足先を押し広げるように歩く
2、階段を昇るときは、かかとをつけずに、つま先だけで昇る。
降りるときは、足をクロスするようにして、つま先から降りる。
3、車から降りるときは、膝をピッタリくっつけて。
車のドアは男性に任せて、決して自分では閉めない。
大人気の海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」。
その主人公キャリーは、ハイヒール・マニアのキャラが有名だが、
そんなマニア達が大金をはたいても欲しい!と言うハイヒールブランドがある。
その一つが、マノロ・ブラニク。
美しいデザインで知られる、マノロの靴は、デザイナーであるマノロ本人のデザイン。
1足6万円以上もする靴が、飛ぶように売れるという。
そしてもう一つが、パトリック・コックス。
彼は、ロンドンを拠点とするデザイナーで、
悪趣味と上品さが混じったような、遊び心満載のデザインで人気。
そんな彼が靴を制作するのが、イタリア・ミラノの靴工房。
ミラノには、代々続く優秀な靴職人がたくさんいるため、
世界のブランドのほとんどが、イタリアで作られると言われるほどなのだ。
さらに近年、まったく新しい画期的なハイヒールも登場。
それが、かかとが蛇腹のようになっている、「折りたたみ式ハイヒール」
これは、普段はローヒールとして、かかとが低くなっている靴が、
お出かけのときには、かかとを引き出してハイヒールに早変わり!!
まさに未来のハイヒールなのである。
そんなハイヒールを、自分をセクシーに見せるためのアイテムとして
上手く使っていたのが、永遠のセックス・シンボル「マリリン・モンロー」。
彼女は、なんとハイヒールのかかとを、片方だけ6ミリほど切り落とし、
左右の高さを変えていたらしい。
このアンバランスさが、お尻を左右に振って歩く「モンローウォーク」を
生み出したとも言われているのである。
女性の魅力を高める、魅惑のアイテム「ハイヒール」。
それは、いつの時代も、女性たちの心を捉え続けるのだ。