世界まる見え!テレビ特捜部
08/08/11 OA
不良少女 大自然セラピーキャンプ

アメリカのアリゾナ州で行われている、大自然セラピーキャンプ。
非行に走った少年少女を更正させるため、厳しい自然の中での生活を体験させる、
独特なプログラムである。
今回、イギリス・ヨークシャーに住む、15歳のローラと、
母デルが参加したキャンプにカメラが密着。
果たして、親子は絆を取り戻すことが出来るのか?
15歳のローラは、悪い友達とつるんで、酒を飲んだりタバコをすったり、
家にもろくに帰らないという、不良少女。
母デルは、「ローラの兄である3人の息子達は皆、いい子なのに、
なんでローラだけ、あんなになったのか分からない」
と言う。
そこで今回、母デルがキャンプに申し込み、2人はアリゾナへと旅立ったのだ。



このキャンプでは、最初の2週間は、母と娘が別れてキャンプを行う。
離れさせることで、それぞれ非行について考えさせるのだ。
アリゾナの砂漠は、夜になれば氷点下まで気温が下がる、過酷な環境。
そんな中で、自分と向きあって考えなければならない。



キャンプ2日目。
娘ローラは、誰とも話そうとせず、水や食べ物も口にしないため、
スタッフが「この環境の中でも、楽しむことは出来るのよ」とアドバイス。
すると、ローラから出た言葉は…
「無理ね。私は性格の曲がった子だから…ママがそう言ってた」
一方、母デルは、あまりにも過酷なキャンプに愚痴ばかり。
そうでなければ、「息子達はいい子なのに、ローラは…」の話。
「ローラの非行の原因に、全く思い当たることがない」とも言う。



キャンプ4日目。
相変わらず、口をきかないローラの問題を探るため、
スタッフリーダーのフレッドが2人っきりで、ローラと話しをしてみることに。
すると、ローラは…
「あたしは出来が悪いの。ママが、そう言うの。」
そう、ローラは、母デルの言葉に傷ついているようだ。
しかも、出来のいい兄たちと比べられ、自身を失っていたのである・・・



キャンプ1週間目。
スタッフは、ローラに自信をつけさせるため、いろんなことに挑戦させていた。
この日も、火起こしに挑戦。
すると・・・根気よく頑張ったローラは、火を起こすことに成功!
さらに、笑顔を見せた!!これをきっかけに、ローラは変わっていく。



だが一方、母デルは、いまだキャンプの愚痴ばかり。
自分で申し込んでおきながら、まったく自分の問題に向き合おうとしない。
そこで、スタッフが、あるたとえ話を聞かせることに。
「ナイフと言葉って似ているの。
言葉は、ナイフのように、人の心を傷つけることがあるのよ。」

この言葉で、母デルは、自分の言葉が娘を傷つけていたのではないかと気付き、
ようやく問題に向き合い始めたのだ。



キャンプ3週間目。
親子は、久しぶりに再会。
これから1週間、一緒に過ごしたのち、親は子どもを見極め、選択を迫られる。
親子で帰国するか、娘だけをまだキャンプに残していくか…
初日は、互いに許しあい、和やかに過ごしたローラと母デルだったが、
翌日、母デルが口うるさくなってくると、ローラも反発。
結局、2人の関係は、キャンプ前と同じ状態になってしまったのである。



キャンプ4週間目。
ローラを連れて変えるかどうか、決断の日。
キャンプには、なんと父テリーもやってきた。
そこで両親そろって、スタッフリーダー・フレッドの意見を聞くことに。
するとフレッドは、「ローラはとても誠実な子。連れて帰ったら、
そのことをずっと感謝するはず。」と、一緒に帰ることを勧めてくれたのだ。
こうして、一緒に帰ることを決めた3人は、最後の夜を過ごす。
すっかり優しい表情を取り戻した娘ローラを見た母デル・・・
彼女もまた、自分の問題に気付いていた。
「私が、母親らしく振舞わなかったことが、
ローラの態度を悪化させてしまったと分かりました。」

また、父テリーも、問題は私たち親にもあったのだと理解した。
これで、3人はまた新たに、良い関係を気付いていけることだろう。


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