08/12/01 OA
実録 悪夢のマイホーム
【川沿いの恐怖】
イギリス西部の田舎町ルドロー。
静かでおだやかな小川のほとりに、マイホームを構えていたピアース夫妻。
ところが、2007年6月。
記録的な豪雨が襲い、小川に大量の雨水が流れ込むと、
激流となってピアース夫妻の家を襲ったのだ。
そして、荒れ狂う川の流れが壁の一部を破壊し始めると、
一瞬にして家の壁が、一面ごっそりと崩れ落ちてしまったのである。
しかし、これだけで不幸は終わらなかった。
崩壊の危険があるため、家は立ち入り禁止となり、
壁がないため寝室はまる見えで、プライベートも何もない。
また、崩れかけた家が珍しいのか、人々が集まり観光名所になってしまったのだ。
ピアース夫妻は、恥ずかしいので家を取り壊したかったが、
イギリスで保護動物に指定されているコウモリが住み着いてしまった為、
コウモリが出て行ってくれるまで待つしかなくなるはめに・・・
そして半年後、コウモリはようやく出て行ったものの、
夫婦は、家を建て直すことはなく、新たな家に移り住んだのであった。
【海沿いの恐怖】
イギリス東部、海岸沿いの町ヘイズブラ。
バーバー夫妻は1991年に、念願だった「海の見えるマイホーム」を購入した。
だが実は、この辺りの海岸は、イギリスでも特に波が強く、
地盤が激しく削られ続けている場所だったのだ。
そのため、家を買ったばかりの頃は、はるか遠くに見えた崖が、
波に削られ、いまや目の前に迫っていた!
引っ越してきた時にあった木製の防波堤は、大嵐により壊れてしまい、
石を積み重ねた臨時の防波堤も、低すぎて役に立たない。
新たに、ちゃんとした防波堤を作ろうにも予算がなく、
今も、地盤は削られっぱなしになっている。
すでに、多くの家は危険すぎて生活できず、次々に取り壊されている。
そう、バーバー夫妻の家も、海に消えるのは時間の問題なのだ。
【隣人の恐怖】
イギリス中部の都市マンチェスターに住むキャサリン・マースデンは、
9年前に小さいながらも理想のマイホームを購入。
ところが、住み始めて3年ほどたった頃、
隣の家からいやなにおいが漂うようになったのだ。
隣人に苦情を言ったのだが、聞き入れてもらえず、
ついには家の中に大量のハエが侵入。さらに、何故かネコがうろつき始めたのだ。
そこで、キャサリンの訴えを受け、調査官が隣の家を調べることに。
すると家の中には、大量の腐ったが山のようにあるではないか。
しかも、たくさんのネコがいて、部屋中にフンを巻き散らかしていたのだ。
この家で見つかったネコは、全部で59匹。
その多くが重い病気にかかっていたため、安楽死させるしかなく、
この隣人は動物虐待の罪で逮捕。
3か月の禁固刑と、家の清掃費用5000ポンドの支払いが命じられた。
そして結局、キャサリンも家を引き払い、出て行ったのだった。