08/12/08 OA
世界の動物知られざる生態ウソはどだ?
驚異の生態をもつ4つの動物をご紹介。
ただし4つのうち1つには作り話が含まれています。
ウソを見抜いてください!!
【1】クジャク
インドの北部に生息する<インドクジャク>のオスは、
大きく羽を広げて、メスに求愛する。
その羽は、優雅で実に美しい色に見えるが、実はクジャクの羽は単色なのだ。
色があるように見えるのは、すべて光の反射が作り出したものなのである。
実は、クジャクの羽は0.5ミリ程の小さな毛のようなもので構成されていて、
その中に棒状の粒子が詰まっており、それに光が当たり反射し合うことで
美しい色や模様を作り出しているのだ。
このオスの羽、クジャクのメスには人間以上に魅惑的に見えているという。
なぜなら、人間は赤・緑・青の3色を元に色を認識しているのだが、
鳥類は4色で認識するため、人間には見えない色も見えるのである。
つまり、クジャクの目で見ると、オスの羽は、
より複雑で美しい色に見えているに違いないのである。
【2】カメレオン
マダガスカルに生息している<パンサーカメレオン>。
普段は緑色の体だが、縄張りを侵され、怒りや興奮を感じると、
体の色が赤に変化!
これは、カメレオンの皮膚の下にある4つの色素細胞のうちの1つ、黒い色素細胞が、
怒りや興奮などの感情によるホルモンの変化で、メラニンと言う黒い物質を拡散。
このメラニンが、青い細胞を包み込むので、赤や黄色の細胞が目立ち、
真っ赤に見えるようになるのだ。
ちなみに、この色素細胞の数や変化はカメレオンの種類によって様々。
サウジアラビアに生息する<エボシカメレオン>は、
戦うときには、体全体を明るい色に変化させるが、
けんかに負けると身体は真っ黒に。体をメラニンだらけにして降伏するのだ。
【3】ナマケモノ
中南米の熱帯雨林に生息する<ミツユビナマケモノ>。
全身を毛に覆われているが、体温が低く代謝が悪いため、
動きがとても遅く、一度、敵に狙われればひとたまりも無い。
だが、そんな彼らには天敵から身を守る秘策がある。
それは、セクロピアなどの緑の葉っぱをたくさん食べること。
すると、葉っぱに含まれている葉緑素=緑色の色素が、
ナマケモノの毛細血管を通って毛根に達し、体毛を緑色に変化させてしまうのだ。
これによりナマケモノの体は、周りの緑にまぎれ、天敵から見つかりにくくなる。
母親のおっぱいしか飲んでいないナマケモノの赤ちゃんの毛は茶色。
子供は乳離れして、葉を食べ、体毛が緑色になるまで
母親のお腹に隠れて育つのである。
【4】シマウマ
アフリカ大陸に広く生息する<シマウマ>は、
緑の平原の中でも、ひと際目立つ白と黒のしま模様がトレードマーク。
しかし、この模様こそが、身を守る役割をしているのだ。
というのも、天敵であるライオンは白と黒しか認識出来ないと言われており、
モノクロの世界では、色が暗い単色の方が、しま模様より目立って見えるのである。
さらに群れで行動することで、どこからどこまでが一頭なのかわかりにくくなる。
これによってライオンは、シマウマを簡単に捕らえる事が出来なくなるのだ。
さぁこの4つの中に、1つ作り話しが含まれている。一体ウソはどれ??