世界まる見え!テレビ特捜部
09/01/05 OA
科学が暴く!トップアスリートの超絶テクニック

トップアスリート達が魅せるスーパープレーの数々。
そんなトップアスリート達が繰り出す技を最先端テクノロジーによって徹底検証し、
科学的に分析する番組をご紹介。



MISSION[1]:野球のカーブとサッカーのシュートどちらがより曲がるのか?
まずは、野球から検証。
150キロの剛速球と多彩な変化球が持ち味の大学リーグのエース、
<アダム・ジョーゲンソン>。
直球とカーブの2種類の投球をしてもらい、ハイスピードカメラでとらえると、
125キロで投げられたアダムのカーブは、
毎秒26回転ものスピンがかけられ空気抵抗を受けながら、一旦上昇。
ホームベースを通過する直前に縦に大きく沈んでいることがわかった。
最大落差は33センチ。



では、サッカーのシュートはどのくらい曲がるのか?
挑戦するのは、オリンピック・女子サッカーの金メダリスト<アビー・ワンバック>。
103キロで蹴りだされたアビーのシュートは、
毎秒8回転で大きな弧を描きながらゴールに突き刺さった。
最大曲がり幅は、なんと137センチ。
野球のカーブより、104センチも大きく曲ったのだ。



では、なぜサッカーボールの方が大きく曲がったのか?
物理学者は、主な理由としてボールの密度が関係していると言う。
例えば、ビーチボールをまっすぐ投げるのが不可能に近いのは、
空気抵抗に耐えられるだけの密度が少ないから。
つまり、大きくて軽いサッカーボールの方が、
小さくて重い野球のボールよりも空気抵抗を受けやすく、
大きく曲がったと言うのである。



結論:サッカーボールの方が大きく曲がる




MISSION[2]:錘をつけての素振りは効果があるのか?
バットに錘(おもり)をつけながら素振りをする選手達。
目的は、主にバットの振りを速くするため。
普段よく目にする光景だが、果たして、本当に効果はあるのか?



大学リーグの強打者<ブライアン・バーク>に協力を依頼し、検証してみる。
スイングスピードを計測できる特殊なセンサーの付いたバットを振ってもらい、
錘をつけて素振りをしたあとの、スイングスピードを比較。
その結果、通常のスイングスピードが平均111キロだったのに対し、
なんと、錘をつけた素振りの後は平均109キロ。
スイングが鈍くなってしまったのだ。
さらに錘をつけた素振りの後では、球を捉える確率も減少することが分かった。
一体、なぜなのか?



それは使う筋肉の種類が違うから。
錘をつけた素振りに使われる筋肉は、
持久力を引き出す時に使われる遅筋と呼ばれる筋肉。
一方、速いスイングをする時に使われるのが、瞬発力に長けた速筋と呼ばれる筋肉。
つまり、錘をつけた素振りをしても、違う種類の筋肉を鍛えているだけなので、
むしろ、逆効果になってしまうということなのだ。



結論:錘をつけての素振りは効果なし
しかし、信じるか信じないかはあなた次第。


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