「第5位 パイロット泣かせの垂直離着陸機 XFY―1 ポゴ」
1950年代前半に考えられた航空機、『ポゴ』は、まさにパイロット泣かせ!
乗るときは、地上6メートル程の高さにあるコックピットへ登り、
空を仰ぐ形で寝転がるように操縦席に座らなければならない。
更に、着陸するときは、
パイロットは車をバックさせるように、肩越しに着陸地点をうかがい、
ほとんど勘で操縦するしかなかったのだ。
この危険な着陸方法がネックとなり、1955年、ポゴ計画は中止となった。
「第4位 空飛ぶお立ち台!個人用飛行マシン フライング・プラットフォーム」
1950年代、アメリカ軍が、歩行困難な場所を移動する手段として開発した
一人乗りの飛行体『フライング・プラットフォーム』
|
|
エンジンが始動すると、それぞれ反対に回る、二つのプロペラによって浮上、
パイロットは体重移動によって機体をコントロールする。
だが、その最高時速は時速15キロ、高度も3メートル程度しか
浮上出来なかったため、計画はお蔵入りとなった。
「第3位 マンガみたいな親子航空機 XF―85戦闘機 ゴブリン」
1940年代に作られた『ゴブリン』の全長はわずか4メートル。
この小型飛行機は、大きな爆撃機を護衛する戦闘機として
親機に積まれるための、いわば子機として作られたもの。
だが、あまりにもコンパクトすぎ、
身長170センチ以下のパイロットしか乗れないなど、様々な問題が多発。
結局、実用化には程遠いまま、計画は中止となった。
「第2位 理想が高すぎたトンデモ航空機 アブロカー」
1950年代、誰もが興味を持っていたのが、空飛ぶ円盤UFO。
そんな中、アメリカ軍が極秘に開発したのが『アブロカー』である。
|
|
これを音速偵察機にしようとしていたアメリカ軍だったが、
最高時速およそ56キロ、最高高度は、たったの90センチと
悲しい結果に終わってしまった。
「第1位 ドイツが生んだ木製ロケット迎撃機BA349 ナッター」
1944年、第2次世界大戦終盤に登場したのが、
ナチス軍のロケット迎撃機『ナッター』。
この機体は、お金をかけずに、ほとんど木の合板で作成。
極限まで資源を節約した、エコで低コストなマシンだった。
しかし、この究極の迎撃機は、なかなか上手く行かず、
実戦で使われることはないまま、終戦を迎えた。
|