09/04/27 OA

こんな手口に気をつけろ！海外旅行マル秘安全マニュアル 〔ケチャップにご用心〕 あなたが町を歩いていると突然、「背中に何かついている」と言われる。 立ち止まってみると、背中にべったりとケチャップが。 一見、親切に教えてくれたかのようだが、実はこれが有名な＜ケチャップすり＞。 犯人は、ターゲットの背中にケチャップをかけ、 慌てさせている間に、こっそりサイフなどを抜き取るという手口である。 対策 「背中にケチャップがついている」と騒がれても慌てず、 洋服のヨゴレを我慢してでも、まずはその場を離れること。 洋服のヨゴレは、あとで落とせばいいのだ。 〔警官にご用心〕 街中で、警官を名乗る男に呼び止められ、 「ニセ札が出回っているので調べさせて」と言われた。 警官なら安心…と思ったら大間違い、これが＜ニセ金詐欺＞。 ニセ警官が、ニセ札の捜査と偽り、お金を持ってそのままいなくなってしまうのだ。 対策 必ず、相手に身分証明書を見せてもらい、むやみにお金は渡さないこと。 〔誘惑にご用心〕 被害に遭ったのは、自称「旅の達人」のデビッド。 彼は、長距離バスのチケットを買っているときに、ロジータという女性と知り合った。 実は、彼女こそが女詐欺師で、デビッドとの短い会話の間に 「どのバスに乗るのか？」「一人旅かどうか？」など、 必要な情報を全て聞き出していたのだ。 翌日、ズダ袋を手に、予約したバスに乗り込むデビッド。 実は、この袋には貴重品が全て入っているのだが、 周りからは汚い袋にしか見えないため、狙われにくい。 彼が考えた、旅の安全テクニックなのだ。 そんな彼の隣の席に現れたのは、なんと昨日会ったロジータ！ 彼女は前の晩にチケットを購入する際、 「さっきの男の人の隣」と言って、席を確保していたのだ。 デビッドは、この偶然に不自然なものを感じるが、 何を聞かれても明るく答えるロジータに、思い過ごしだと考え直してしまう。 そして、狭いバスのシートに並び、おしゃべりを続けていくうち、 急速に親密感が増していく２人。 バスが出発して２時間後には、２人はピッタリと寄り添い、まるで恋人同士のように。 するとロジータが、「おいしいキャンディはいかが？」とデビッドに差し出す。 言われるがまま、そのキャンディを口にするデビッド。 しかし、彼が憶えているのはここまで。 デビッドが記憶を取り戻したのは、見知らぬホテルの一室で そばに、現金や貴重品が根こそぎ抜かれたバッグが転がっていたのだ。 実は、バスの中でロジータが差し出したキャンディには "催眠効果のある物質"が塗られており、 もうろうとなったデビッドは、彼女に言われるがままバスを降りてしまったのである。 ちなみに、この手口、キャンディ以外にも ジュースなどの飲み物に催眠物質を仕込むことも多いとか。 海外に行かれる皆さん、見知らぬ人からもらったものは くれぐれも口にしないように！