09/06/01 OA
こんな映像見たことない水の中のびっくりWORLD
■ <カワトンボ>
カワトンボのメスは、渓流の中の植物の根や茎などに尾を差し込んで
20〜30個の卵を産む。
この時、カワトンボは少しずつ水の中に入っていく。
これは『潜水産卵』と呼ばれており、卵から孵った子どもたちが
より安全に生きていけるように行っている行為だと考えられている。
■ <ミズバチ>
水の中でも生きることができるミズバチは、
川底の「ニンギョウトビケラ」の巣に卵を産みつける。
「ニンギョウトビケラ」の幼虫は、小さな石で身を守る巣を造り、
川底の岩などに付着して成虫になるまで過ごすのだが、
その巣に、ミズバチは卵を産み付けるのである。
産卵するとき、水に入ったミズバチの体は空気で覆われ、これで呼吸する。
しばらくすると、トビケラの巣から"ひも"のような物が出ているのが見られる。
これはミズバチに寄生されている証拠。
この"ひも"のような物は、ミズバチの幼虫が酸素を吸うために作り出した
呼吸用の特殊なリボンなのだ。
■ <ハリガネムシ>
キリギリスの尻尾の部分から出てきた細い管のような物、これがハリガネムシ。
ハリガネムシは、水の中で交尾と産卵を行う。
卵から孵化した小さな幼虫は、キリギリスなどに食べられることで、
その体に寄生。
相手を殺すことなく、適度に栄養分を摂取しながら成長していく。
そして再び水の中に戻る時、ハリガネムシは何らかの神経伝達物質によって
寄生した相手を水の中に入るよう、操るのだと言われている。
■ <ネジレモ>
クルクルとねじれた葉を持つ水草、ネジレモ。
ネジレモは雄花と雌花がそれぞれ別に咲く。
水面上に浮いているのが雌花で、雄花は水中の袋の中に隠れている。
そして、時が来ると袋が開き、雄花は水面へと浮かび上がっていくのだ。
雄花は雌花と出会うために列を作って水面を移動し、受粉する。
その光景は小さな宝石のような美しさである。
■ <カゲロウ>
カゲロウの仲間は1〜3年、水の中で暮らし、
10〜40回もの脱皮を繰り返して成長する。
そして、一日に満たない時間を全力で生き、子孫を残すために水の外へ。
そこで、カゲロウは飛びながら交尾をする。
交尾が終わるとオスは息絶え、メスは最後の力で水面へ戻り
卵を水中に産み落とすのだ。
川底へ沈んでいく、そのひとつひとつの塊には
およそ4千個の卵が入っているのである。