09/06/15 OA
知ってびっくり小さな小さなカンの話
日用品として見慣れた缶の意外な歴史とウンチクを紹介。
1人の男が、森で探しているのは・・・なんと古びたカン。
実は、希少な缶を集める「空き缶コレクター」たちの間では、
昔のカンに何万ドルという、値段がつくこともあると言う。
ちなみに、缶詰誕生のきっかけとなったのは、
かの有名なフランスの皇帝・ナポレオン。
18世紀の終わり、戦争に明け暮れていたナポレオンは、
戦場でも腐らず、壊さず、食料を運ぶ方法がないか、頭を悩ませ、
一般から広くアイデアを募集したと言う。
すると1804年、ガラス瓶に加熱殺菌した食料をつめる方法が誕生。
だが、割れやすいと言う欠点が・・・
そこで1810年、ビンの代わりにブリキの容器を使う方法が考えられた。
これが、缶詰の始まりと言われている。
ただ、当時は缶切りがないため、
開けるにはノミでふたを壊すという、荒っぽい方法だった。
しかも、意外なことに、「缶切り」が誕生したのは、
缶詰が生まれてから50年後のことだったのである。
缶の構造は、ふたと底と側面の3つのパーツで作られているが、
缶の需要が増えるにつれ、製造のスピードアップが要求されるように。
そこで、側面と底を一体化し、フタだけをつける、
2パーツでの製造が考えられた。
丸く切ったアルミを使い、棒で底の部分を押し出すように延ばすことで、
底と側面が一体化したパーツが作られるようになったのだ。
さらに、缶の用途で忘れてはいけないのが、缶ジュース。
以前は、プルタブという、引っ張って開ける方法が取られていたが、
ゴミになるし、危険だと言う非難を浴び、
現在の「ステイオンタブ」と言う、はずれないタイプに進化したのだ。
また、皆さんは近年、缶の口と底の部分の形が、
ちょっとすぼまったことにお気づきだろうか?
実はこれ、コストダウンと材料の節約のため。
ここを細くするだけで、なんとアルミの量を20%も
減らすことができたという。