09/11/30 OA
夫婦とビッグキャット 愛の記録
アフリカ・ナミビア共和国でビッグキャットたちと暮らす『ダニエルとキャサリン』。
ダニエルはドイツ生まれ、一方、妻のキャサリンはフランス生まれ、
そんな国籍の違う2人が偶然出会ったのはダニエルが勤める農場だった。
2人は急速に愛を深め、出会ってから1年後に大草原で結婚式を挙げた。
その後2人はダニエルが住み込みで働いていた農場で暮らし始め、
そこには彼が自分の子どものように可愛がる3頭のビッグキャットがいた。
ライオンの「ザブー」。まだ生後4か月のヒョウの子ども「シャドウ」。
そして、もう一頭、ヒョウの「キアラ」。ダニエルの元には、動物の写真を撮らせて
欲しいと多くのマスコミから依頼が来る。こうしてダニエルは農場と撮影の仕事を
こなし、キャサリンと3頭のビッグキャットたちと共に、かけがえのない、幸せな
日々を送っていた。しかし、ダニエルに思いもよらないトラブルが襲いかかる。
彼は映画撮影の為、ビッグキャット3頭を連れ、ナミビアの隣の国、南アフリカに
向かったが、その途中、国境近くの税関で車を止められ、動物を国外に
密輸しようとしていると疑われたのだ。ダニエルはナミビアの警察に逮捕され、
ビッグキャット3頭も、麻酔を打たれたのちに連れ去られてしまった。
それから1年が経過し、ダニエルの無罪が証明されたが、警察は押収した動物の
所有権は認められないとして、ビッグキャットたちを返してはくれなかった。
ダニエルとキャサリンは新しい仕事を求め、南アフリカにある広大な農場に
やってきた。そんな彼らに、ここで新たな家族が加わった。
生後6週間のライオン「マツミ」。そして数ヶ月たったある日、2人の元に押収され
た3頭のビックキャットたちの居場所が分かったという朗報が入る。
そして、ダニエルは彼らが収容されているナミビアの保護施設で1年ぶりに再会。
翌日ダニエルは、一刻も早く彼らと暮らしたいと、弁護士のもとへ車を走らせた。
ところが、その途中、事故にあいダニエルは帰らぬ人となってしまったのだ。
それから1年後、3頭のビッグキャットたちの所有権が認められ、施設から出せる
ことになった。キャサリンは、亡き夫の愛したビッグキャットたちを、もう少し環境の
いい場所に移してあげたいと考え、1年にわたり粘り強く交渉を続けてきたのだ。
施設から引き取ったヒョウの「キアラ」を、動物たちがのびのびと暮らしていける
ナミビアにある自然保護区へ。その後「シャドウ」も、そこに連れていく予定だ。
ライオンの「ザブー」は、個人経営の農場にお願いした。そこにはザブーと同じ
年ごろのメスライオンがいるため、新しい家族となり幸せに暮らすことだろう。