<カナダ東部・オンタリオ州> 。
美しい自然に囲まれたこの町で、「マーティン」は、友人の「ホーマー」、
「デニス」と共に、２台のスノーモービルに分乗し、町のレストランに向かった。
近道をしようと凍った川を下っていると、
ホーマーとデニスの乗ったスノーモービルは先に行ってしまい、
マーティンは後から追いかけることに。
と、その時、氷にヒビが入り、前を走るデニスとホーマーのスノーモービルが
極寒の水の中へ落下！
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這い上がろうにも、氷が薄くて足場にならず、濡れた服の重みで体が動かない。
２人は急激に体が冷えることで意識が薄れ､心臓を停止させる｢低体温症｣に陥った｡
彼らが生きていられる時間はあと９分。
後ろを走っていたおかげで落下を免れたマーティンだけが、彼らの希望だった。
２人に追いついたマーティンは、様々な方法を考えた末、驚くべき行動にでる。
なんと足元の氷を割り始めたのだ。これは薄い氷の部分を割って通路を作り、
氷の厚く張ったところに２人を導こうという計画だ。
マーティンは、ホーマーを渾身の力で引き上げ、救出することに成功した。
あと１人、デニスをどのように救出するか？
デニスの現在の体温は推定３２度。脈拍も減少しており、生きていられるのは４分。
そうしている間にも、氷が割れ続け、デニスはどんどん川に引きずり込まれていく。
するとマーティンは最後の手段に出た。
先ほど救出したホーマーを、デニスのいる穴の近くまで引きずり、
ホーマーを自分の体の上に乗せ、ホーマーを重りにすることで自分の体を固定し、
デニスを直接引き上げたのだ。これも見事に大成功。
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見事、タイムリミット寸前で２人の命を生還させたのである。
マーティンはこの勇敢な行動を称えられ、カナダ政府から勲章を授与された。
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