イギリス人の「サマンサ」は19歳の時、旅行先のメキシコで
「ダニエル」に出会った。
裕福な家庭に育ち、画家だというダニエルにサマンサは夢中。
3年後にはアメリカで新生活を始めたふたり。
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しかし1年後、長男セバスチャンが誕生するとダニエルの様子が一変。
彼は赤ん坊に対して全く興味を示さず、赤ん坊にかかりきりで自分の相手を
しないと機嫌を悪くし、サマンサに突っかかるようになった。
我慢できなくなったサマンサはダニエルに別れを切り出す。
すると数日後、ダニエルは息子のセバスチャン奪いメキシコへ逃げたのだ!
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すぐさま警察に助けを求め、訴えたサマンサ。
そして、ダニエルから恐るべきメールが送られてきた。
『訴えを取り下げろ。6日間やる。
さもないとセバスチャンは死ぬ』
なんと、自分の身を守るためなら、実の息子を殺すと言うのだ。
調査によるとダニエルは「自己愛性人格障害」ではないかと考えられた。
自分が欲しいものは、何でも手に入るのが当然と考え、
自分が特別な存在だと思いこむのだという。
そうならばダニエルをコントロール出来る方法があると精神分析医は言う。
『ダニエルが書いてきたメールの悪口を、そのままダニエルに言い返す』
プライドを揺さぶられることに弱いのだという。
しばらく続けるとダニエルのメールに変化が現れた。
「もう、あんなメールは送らないでくれ」。
作戦は見事成功したのだ!
そして事件発生から6か月後、ダニエルの弁護士団と話し合いが行われ、
サマンサは無事セバスチャンと再会を果たし、イギリスへ帰国した。
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