10/05/10 OA
結構タメになる まさかの心理学 おもしろ心理テスト付き
2003年2月<韓国・テグ市>で発生した地下鉄火災事件。
火災発生時に撮影された地下鉄車内の写真には
煙が立ちこめる中、平然と座っている乗客たちの姿が。
煙が立ちこめる中、なぜ彼らは逃げだそうとしなかったのか?
この謎を解くため『火災避難実験』を行った。5人の学生に学力調査という
名目でテストを受けてもらうが、本当の被験者はひとり。
【実験内容】
係員は解答時間が10分であることを伝えて部屋を出る。
1分後にドアの隙間から煙が部屋に立ちこめてくる。
この時、本当の被験者以外の4人は煙を見ても無関心でいるように
指示されている。はたして被験者はどんな行動をとるのか?
【結果】
何も知らない被験者は、煙に気付くと怪訝な表情で部屋を見回す。
しかし、他の4人が気にしていないのを見ると、何事もなかったかのように
再び問題を解き始め、煙の部屋を出ようとはしなかった。
心理学者は「煙が出ているという事実と同様に、他人の反応が判断の
重要なポイントになったと考えられる」と分析する。
テグ市の地下鉄火災でも同じような心理が働いたのではないかと考えられる。
心理テスト
自分のおでこに、アルファベットの『E』を大文字で書いてみてください
【3人の法則】
横断歩道で1人の男性が立ち止まり空を指さす。何か特別な物があるわけでは
ないので、通行人は彼に目もくれず通り過ぎていく。
2人で指さしてもほとんど変わらないが、3人になると道行く人が
次々立ち止まり、空を見上げる。
3人以上になるとグループ・集団という概念が生じ
「そのグループが同じ事をしているのには正統な理由がある」
と認識するようになるのだという。
この『3人の法則』」が人の命を救うことがあった。
2005年、ソウルの地下鉄で通勤客がホームと車両の隙間に
挟まってしまった。
すると、誰かが発した「列車を押すんだ!」という声をきっかけに
周囲の人たちが2人、3人と押し始め、次第にその数が増えた。
そして33トンもある列車を人力で押して傾け、挟まった人を救出したのだ。