世界まる見え!テレビ特捜部
10/06/07 OA
少女から大人へ 華麗なる「社交界デビュー」への道

『社交界』とは、上流階級や著名人が集まり、交遊する場のこと。
イギリスでは200年もの間、高貴な若い男女の出会いの場であった。
しかし、時代の流れとともに社交界の数は減り、その存在価値が失われつつ
あった。そこで、伝統あるイギリス「シャーロット王妃の舞踏会」を
復活させるべく、<ジェニー>と<パトリシア>の2人の女性が立ち上がった。



まず18歳の女性に公募をかけ、育ちや学歴などを審査した結果、24人を選考。
社交界デビューを目指す彼女たちは『デビュタント』と呼ばれることになる。
デビュタント達は、『シーズン』という6か月のトレーニングを受け、
社交界での礼儀作法だけでなく、女性としての教養の全てを学んでいく。
『シーズン』中は、頻繁に各界VIPとの晩さん会が開かれる。その際、
おもてなしをするデビュタントは様々なことに気を配らなくてはならない。
招待客の名前や趣味をよく理解し、階級や趣味が近い人を隣の席にして、
会話が弾むよう配慮しなければならないのだ。



普段、人との連絡はメールでやりとりする彼女たち。
だが、社交界では『万年筆でお手紙』が基本。
招待状などへの返事の書き方にもルールがある。「ありがとう」という言葉は
最初に使わず、気持ちが盛り上がってきた最後に書くのがよいとされるという。



ついに、『シーズン』のフィナーレを飾る『シャーロット王妃の舞踏会』が
やってきた。イギリス王室や世界各国のVIPが招かれ、盛大に行われるこの
舞踏会で、シャーロット王妃に謁見すれば、デビュタントたちは社交界への
デビューを認められる。高級な白いドレス、高価なアクセサリーを身につけ、
高級車に乗り込み、いざ舞踏会会場へ!



本番開始。24人のデビュタントは、一人ずつ華麗にフロアへ登場。
そして全員でお辞儀。招待客はみな彼女たちの美しい姿に魅了され、
彼女たちは、晴れて社交界へのデビューを果たした。



衣装を脱いだ彼女たちの外見は、6か月前と同じに見えるかもしれないが、
その心の中には、きっと美しいティアラが、輝いているはずだ。



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