現在、地球にはおよそ48億人の人類が住んでいる。
しかし、もし地球上から人類がひとりもいなくなってしまったら
地球はどうなってしまうのか?そんなテーマをアバターを制作したCGチー
ムが、人類滅亡後の地球の姿を1年がかりで映像化した。
地球から誰もいなくなると…最初に起こる地球上の変化は『停電』。
1週間と経たないうちに全世界が停電。電気がなくなると、スーパーの食品
は一週間と持たずに姿を消し、道路に大量の水が噴き出し始める。停電で
水の量を管理しているコンピューターが止まっているためだ。
第2の文明への脅威は『動物』。
人間の植えた草花を食べる草食動物が現れ、それを捕食するトラやライオン
などの肉食動物も。高層ビルが立ち並ぶ都会の環境に順応し生き延びること
ができる。
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人間が管理しなくなった木造住宅には、白アリが住みつき、天井や壁は様々
なカビや細菌が住みつき食い荒らす。
人類の宝とされた名画「モナリザ」も虫やダニの餌へと変わってしまうのだ。
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第3の文明への脅威は、『サビ』。
超高層のビルや橋など、建造物を襲う脅威がサビ。エッフェル塔も人類が消
えてから200年でパリから姿を消す。
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第4の文明への脅威は『水』。
人がいなくなった世界では、水こそが人類の遺産を飲み込んでしまう。
ひとたび洪水が起こり市街地に水が入れば、水がなかなか引くことはなく、
多くの町が水没の危機にさらされる。
そして第5の文明への脅威は、『植物』。
植物の成長力は静かながら、人類が作り上げた地球の姿を変えていく。ツタ
が建物を飲み込み、その全てを覆いつくした根の力は建物そのものを壊し、
消し去っていく。何一つ人間が築いてきたものは残らず、元の姿へと戻る。
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人類は700万年かけてこの地球を様々な形で開発し、暮らしやすい星へと変
えてきた。しかし、ひとたび人間が消えてなくなれば、そこに残るのは人を
はぐくんできた地球本来の自然だけなのだ。
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