世界まる見え!テレビ特捜部
10/10/25 OA
絶体絶命 生死を分けた奇跡

【3500mからの落下】
2005年10月。<アメリカ・アーカンソー州>。「シーナ・リチャードソン」は
恋人の「リック・ウェスト」とともに『スカイダイビング』をしにやってきた。
実はこの時、「シーナ」は妊娠していたが、その事をまだ知らなかった。
「シーナ」と「リック」は、高度3500メートル地点から大空へダイビング。
だが「シーナ」は、『パラシュートのトラブル』により落下し、地面に激突!
瀕死状態の「シーナ」は、数時間にもおよぶ手術を受け、奇跡的に命を取り留めた。
鼻や頬、目の周りが砕け、さらに骨盤と足を骨折するという重傷にも関わらず、
彼女が奇跡的に命を取り留めた理由とは?



「シーナ」を救ったのは、操縦不能のパラシュートに大きく振り回されたからだった。
もし、無理に体勢を立て直し、両足で着地していたら足の骨が砕け、背骨を骨折、
命が助かったとしても二度と歩くことが出来なかった可能性がある。
しかし彼女の場合、操縦不能となったパラシュートに大きく振り回され、
体勢を立て直すことなく落下したため、衝撃が分散され致命傷に至らずに済んだ。



そして、彼女は手術時に更なる奇跡を知ることになる。
集中治療室で血液を詳しく検査した結果、シーナは妊娠していたことが発覚。
手術から6週間ほどで、自ら歩けるまでに回復した彼女。
その後、彼女は怪我の影響を全く受けずに元気な赤ちゃんを出産したのだ。



【10000mからの落下】
1972年1月、『ユーゴスラビア航空346便』が、<ベオグラード>へ向け飛び立った。
高度1万メートルに達した機内では、食事サービスがスタートし、
客室乗務員の「ベスナ・ブロビッチ」が食事を配る。
と、次の瞬間、機体前方部が突如大爆発。旅客機は山中に墜落した。
捜索活動が行われたが、乗員乗客28人の生存は絶望的だった。
誰もが諦めかけたその時、助けを呼ぶ血まみれの「べスナ」が発見された。



「ベスナ」は重傷で、昏睡状態が5日間続いたが、その後奇跡的に意識を取り戻した。
そして順調に回復し、職場復帰まで果たしたのだ。なぜ彼女だけが生き残ったのか?



奇跡をもたらしたのは、爆発の瞬間にベスナが機内食を配膳中だったということ。
爆発の時、多くの人が外へ投げ出されたが、機内食を配っていた彼女は、
爆風により後部に吹き飛ばされ、機内食のカートが、彼女の身体を押さえつけた。
そして、その機体後部には翼が残っており、浮力を生んで落下速度が緩まり、
さらに丘の斜面に浅い角度で滑るように接触したため、衝撃を最小限に食い止めた。
そして「ベスナ」は、その時もカートが覆いかぶさっていたおかげで
外へ投げ出されずに済んだのである。
この度重なる偶然が、奇跡的にも「ベスナ」の命を救ったのだ。



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