11/01/03 OA

生き残れ！！大海原で大遭難 「ジム・ホーリー」と「イェンズ・ランディ」は<メサ>から<ロレト>まで小型飛行機で 旅する予定だった。彼らの旅の友には、成人して以来、疎遠になっていた各々の 父親を誘っていた。距離を置いていた父親に親孝行しようと思ったのだ。 この小型飛行機のパイロット「ジム」。２組の親子を乗せた飛行機は無事離陸。 目的地まで約3時間半の旅になる予定だった。しかし、目的地まであと30分と いう時、前方に怪しげな雲が広がってきた。雲の中は激しい嵐が吹き荒れ、稲妻 が轟き、発生した乱気流で機体は激しく揺れた。さらに、突然エンジンが停止。 飛行機はみるみる高度を下げていく。パイロットの「ジム」は、あえて飛行機を海に 不時着させた。 ４人は沈みゆく機体から逃れるため、あわてて海に飛び込んだが、ここからは ライフジャケットと、クーラーボックスだけで大海を漂流しなければならなかった。 「イェンズ」の目の前で、「ジム」の父親が何度も波に飲み込まれる。体力と水分を 急速に失いつつある友人の父親を見て、「イェンズ」は助けを呼びに行くことを決心、 どの方向に陸地があるのかもわからないまま、泳ぎ始めた。 「イェンズ」は、毒クラゲの群れに襲われ手足が痺れながらも、陸地を目指し懸命に 泳ぎ続けた、海岸でたき火をしている地元漁師を発見し、助けを呼ぶことに成功。 そのおかげで、メキシコ海軍が３人の遭難ポイントへ救助に出動。墜落から実に 18時間後、彼らは無事保護されたのだ。 再会を果たした４人は、互いの無事を喜び、奇跡の生還を果たした２組の親子の 絆は、深く結ばれたのだった。