11/01/03 OA
両腕がなくてもあきらめない
<テキサス州>に暮らすとっても元気な女の子「ナディア・ミラー(6)」には、生まれた
時から両腕がない。しかし今では、日常の事は『足』を使って何でも出来る。そんな
「ナディア」には、テレビで見て以来、憧れ尊敬している人達がいた。
その1人が<カリフォルニア州>に暮らす「マーク・ゴフェニー(40)」。
彼もまた生まれながらにして両腕がない。しかし彼はプロのミュージシャンで、足の
指で『ギター』を弾く。その演奏は世界中に認められており、偉大な功績を収めた
障害者を称える『キャップ・アワード』という大きなイベントにゲストとして招待される
ほど。大勢の観客を魅了している。
もう一人は<アリゾナ州>に住む「ジェシカ・コックス」。
彼女は、世界初の『両腕がないパイロット』。しかも、世界最大規模の航空イベント
『オシュコシュ航空ショー』への参加を許され、巧みな飛行技術を称えられ、『飛行
証明書』を渡されているほどの腕前なのだ。
すると、わずか6歳の「ナディア」のもとに嬉しいニュースが舞い込んできた。
彼女の学校にギタリストの「マーク」とパイロットの「ジェシカ」が講演にくるというのだ。
講演当日。
「マーク」は足の指だけでギターを弾き歌う。それを見る「ナディア」の目は輝いている。
さらに「ジェシカ」が『テコンドー』で板を割る事になった。
会場ではみんなが一生懸命『足』を鳴らして盛り上げる。板割りは見事成功。
あまりの迫力に目を丸くする「ナディア」は、家に帰ってもまだ興奮が冷めやらず、
『ギター』を取り出して弾いてみたり、足で紙を蹴って破いたりしていた。
どんな境遇で生まれても、絶対にあきらめないという前向きな思いは、彼らの人生を
輝かせることだろう。