世界まる見え!テレビ特捜部
11/01/17 OA
奇妙キテレツ アマゾンのおかしな奴ら

世界国各から集結した「ツノゼミ調査隊」一行が向かったのは
<南米エクアドル>東部にあるヤスニ国立公園。
アマゾン川流域で手つかずの自然が太古のまま残るこの地には
なんと700種類以上ものツノゼミが生息しているのだ。

ツノゼミのトレードマークはその名の通りツノのような出っ張り。
これは前胸背板と呼ばれるところが肥大化したもので形は種類によって
全くことなる。そして、そのツノの形によって見事な擬態をするのだ。

3つの尖がった角がある「ミツカドツノゼミ」は
集団で木の枝に張りつくと植物のトゲに見える。
ツノが大きな弓のように反った「ミカヅキツノゼミ」は
今にも枯れて剥がれ落ちそうな葉っぱそっくり。
「アリセオイツノゼミ」のツノは『攻撃態勢をとったアリ』に見える。

中でも、ツノに4つのコブがある「ヨツコブツノゼミ」は、
地球上の生き物とは思えないも不思議な姿をしている。
この「ヨツコブツノゼミ」が何に擬態しているのか、実はよくわかっていない。
敵に喉をつまらせるように食べにくい形をしているという説もあるが
我々人間には知り得ない何かに擬態しているのかもしれない。

ツノゼミはアリとお互いに助け合う共生関係にある。
ツノゼミは樹液を吸って栄養を摂取し、お尻から甘い蜜のような排泄物を出す
のだが実はこれがアリの大好物!
ツノゼミはこの甘い液を提供する代わりに、アリに身を守ってもらうのだ。

さらにツノゼミは植物の茎や葉を振動させてコミュニケーションを
図っているという。
天敵のカメムシが「バラノトゲツノゼミ」の幼虫の群れに忍び寄ると、
危険を察知した幼虫たちは、体を震わせSOSを送り出す。
それを聞きつけた母親が駆け付け、カメムシを見事、追い払ったのだ。

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