世界まる見え!テレビ特捜部
11/05/09 OA
マウントラッシュモア アメリカ大統領 巨大彫刻の秘密

<アメリカ北部サウスダコタ州、ブラックヒルズ>。
日が昇る頃、森に覆われた山々の尾根が黒く見えることからそう呼ばれるこの地に、
アメリカが誇る巨大彫刻、『マウントラッシュモア』がある。
ここは、アメリカ歴代の4人の大統領がかたどられている。
向かって左から、
「ジョージ・ワシントン」(アメリカ建国の父で初代大統領)、
「トーマス・ジェファーソン」(独立宣言を起草した第3代大統領)、
「セオドア・ルーズベルト」(アメリカ人初のノーベル平和賞受賞者で26代大統領)、
「エイブラハム・リンカーン」(奴隷解放運動に大きく貢献した16代大統領)である。
偉大な大統領の彫刻は、顔の大きさだけで18m、鼻の長さは6m、目の幅は3m!
こんなにも巨大な彫刻を、いったい誰が、何のために彫ったのか?

今から88年前、当時の有力者が何もない<ブラックヒルズ>に彫刻を作り、観光客を
呼ぼうと考えた。それを任された革新的な彫刻家「ガットソン・ボーグラム」が、
上院議員の「ピーター・ノーベック」と相談し、4人の大統領を彫ることに決定。
作品の舞台は、<マウントラッシュモア>が選ばれたのである。
こうして1925年10月、史上最大の記念碑を作る世紀のプロジェクトが始動。
彫刻家「ボーグラム」はまず、アトリエで大統領の石膏像を造ることから始めた。
それを12倍に拡大したサイズを山に印付けし、それに従って彫刻を施していった。
そんな大プロジェクトを支えたのが400人の作業員たち。彼らの懸命な作業と努力に
よって、構想から16年後の1941年10月31日、<マウントラシュモア>に4人の大統領
が姿を現したのである。
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