11/05/30 OA
超びっくり!われわれはこんなにウソをついている
あるパーティの帰り『今日は私が一番きれいだったでしょう?』と尋ねる奥さ
んに、夫として最もふさわしい答えは、『もちろん君が一番さ』という一言。
平穏な家庭生活を守るためには、事実ではなくウソが必要な時もある。
そこで、ウソという人間心理における永遠の謎を、数多くの学者たちが分析検
証したカナダの番組をご紹介。
カナダの世論調査会社が行った『信頼できる職業は何か?』を尋ねたアンケー
ト調査によると、1位は消防士、2位は看護師、以下、判事、カイロプラクタ
ー、配管工と続き、最下位は自動車販売員と国会議員という結果になった。
更にとある研究によると、政治家がウソをつきがちになる時があるという。
それが『戦争の前後』。ある研究者が、ブッシュ前大統領の発言を調査し、
イラク戦争の前後だけ極端に使わなくなった単語があることがわかった。
その単語とは、『私』『私の』といった自分を現す言葉。
ウソをついている時には、ウソをついているという事実から自分を遠ざけよう
と無意識のうちにそれらの言葉を避ける傾向があると言う。
ウソをつくことがさらに多くなる場面と言えば、やはり『男女の恋愛関係』。
大学生を対象に行った調査によると、恋人との会話の3分の1がウソ。
更に、男性にとって恐ろしい妻の浮気に関するデーターがある。
それは、10%から15%の女性たちが『子供の父親が違うかもしれない』という
ことをパートナーの男性に隠していると。
そしてこんな商売も。『アリバイネットワーク』では、架空の航空券やセミナ
ーの予定表など、様々な物を用意し、いかにも出張して来たかのようにアリバ
イ作りをしてくれる。
では、ウソを見抜く方法は?
20世紀に入りアメリカで『ウソ発見器』が開発されると、犯罪捜査の現場で使
われるようになった。ウソをついた時の汗の変化などを、測定する仕組みで、
今日でもアメリカを初めとする、世界各地の警察などで利用されている。だが、
アメリカではウソ発見器の測定結果を裁判の証拠として認めてはいない。
ウソ発見器は、ウソをついてもわかってしまうんだぞという『心理的なプレッ
シャー』をかける為に使われているにすぎないのだ。
人間が皆ウソをつき、そのウソを見破ることが難しいのだとしたら、騙される
んじゃないかといつもビクビクするよりも、家族や友人を信じて生きていく方
が、はるかに過ごしやすいのではないだろうか。