11/05/30 OA
美女と野獣 アフリカ動物保護プロジェクト
<アフリカ大陸>に暮らす多くの野生動物の生息数は、地域によっては20年前
の半分以下にまで落ち込んでいるという。そんな状況を憂い、「ブラッド・
ピット夫妻」は、野生動物保護活動のために200万ドルを寄付している。
その寄付を受け取ったのが、獰猛なハイエナをまるでペットのように扱い、
ヒヒと一緒に木登りをする美女「マーリース(23)」。彼女は私財を投げ打ち、
<ナミビア共和国>に1万ヘクタールの土地を購入して牧場を作り、両親と
共に、野生動物たちの保護活動を行っている。
「マーリース」は毎日必ず16頭の『チーター』が暮らす森を訪れる。
『チーター』の群れの真ん中にドンドン踏み入ると、あっという間に10頭ほど
の『チーター』に囲まれてしまう。だが『チーター』はどんどん近づいてくる
「マーリース」を見てなんと後ずさり!どうやら彼らの方が彼女を怖がって
いるようだ。
「マーリース」は、将来的に牧場の動物たちを広い自然保護区に放したいと
考えている。獲物がたくさんいれば、彼らも狩りをして生活できるようになる
からだ。
現在の悩みは、この牧場の敷地が狭いこと。
互いの縄張りを維持できない動物たちが争いを起こし、保護したはずの動物が
命を落とすこともあるからだ。
争いが起こらないよう、「マーリース」は絶滅が危惧されている『チャクマヒ
ヒ』にエサを与える時も、力の強いボスが独り占めしてしまわないよう、エサ
をばら巻くように置く。
さらに、誰が先に赤ん坊を生むかも争いを呼び、赤ん坊の命が危険にさらされ
るため、「マーリース」は命を狙われた赤ん坊は保護し、自らの手で育てて
いる。人間になついてしまうと野生へ戻すことはできないが、小さな命を守る
ためには、やむを得ないのだ。
幼いころから動物たちと一緒に遊んで触れ合ってきた「マーリース」。
動物が動物らしく暮らすことができる『自然保護区の設立』を夢見る彼女の
目の前には、長く険しい道のりが待っている。