世界まる見え!テレビ特捜部
11/06/20 OA
眠れる英国の美女

<イギリス>に暮らす「ルイーザ・ボール」はダンスが趣味という16歳の
女の子。しかし、彼女は夜寝る普通の生活を約4週間した後約2週間、
眠り続けてしまうという病気をかかえている。
これは『クライネ・レビン』症候群と呼ばれ、その原因はほとんどわかって
いない。
「ルイーザ」が『クライネ・レビン症候群』を発症したのは14歳の時。
それから2年間、定期的に起こる睡眠により、彼女は友人の誕生日や
家族旅行などの大切なイベントを寝過ごしてしまっているのだ。

ダンスの世界大会予選の日。
睡眠モードに入ることなく大会に出場できた「ルイーザ」。
最近いくつも大会を寝過ごしてきた「ルイーザ」にとって、この大会は重要だ。
参加者は200人以上の大きな大会。
病気のため他の選手より練習時間の少ない「ルイーザ」だが最終審査まで
勝ち残り、見事優勝したのである。

ダンス大会が終わると、今度は義務教育修了試験の期間に入る。
10科目中5つの科目で合格点を取らなくては自分の望む学校へ進学できない。
しかも睡眠のため出席日数が足りない科目の補講も受けなければいけない。
前半5科目は睡眠モードに入ることなく試験を受けることが出来た。

しかし、前回の睡眠モードから5週目、「ルイーザ」の体に異変が現れた。
なかなかベッドから起きようとしない。睡眠モードに入ってしまったのである。
こうなると家族は交代で「ルイーザ」を見守らなくてはならない。
1日に1度、無理やり起こして食事とトイレをさせなければならないのだ。

「ルイーザ」の睡眠モードがあけたのは10日後。試験期間はとっくに終了。
残り5科目の試験は受けることができなかった

数日後、「ルイーザ」は試験の結果を受け取りに学校へ。
希望する学校へ進学するためには、試験を受けた5科目全ての成績が
C以上でなくてならない。
しかし、結果は…A・B・B・B・F。

望む結果は出せなかった。

長い眠りから覚めるたびに、これが最後であってほしいと願う「ルイーザ」。
しかし『クライネ・レビン症候群』には今のところ治療法は無い。
それでも「ルイーザ」は前向きに10代の貴重な時間を友達や家族と一緒に
思う存分楽しもうとしている。


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