制作費600億円。制作期間11年。
中東の国<アブダビ>に建てられた超巨大建造物『シェイフ・ザイード・モスク』。
その全貌をここにご紹介!
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1996年に着工。
真夏は日中、40度を超えるため、作業員は脱水症にならないよう水を持参して
現場に入った。
作業員の大多数がイスラム教徒で、1日に5回祈りを捧げる彼らのために、
現場には礼拝用モスクが仮設され、作業スケジュールにお祈りの時間が組み込まれた。
着工から7年、建物を大理石で覆う作業が始まった。
メインホールを飾る大理石はイタリア北部にある≪アクア・ビアンカ採石場≫の物。
ここで取れる『ラサ大理石』は、アルプスの雪のように真っ白く澄み切っている。
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また何十万個もの小さな大理石で壁のアラベスク模様が作り出された。
イタリアの職人が手作業で切断、型紙に沿って正確に組み合わせ、
約4700q離れたアブダビで見事なアラベスク模様となった。
さらにイタリアの工房では職人達が花の形に削られたメノウなどの宝石を
大理石の板にはめ込む。これはモスクのアーケードの柱1096本に取り付けられた。
サッカー場、2面以上ある中央の広場部分にも一面大理石が敷き詰められた。
ここも色違いの大理石や宝石をはめ込んで花模様が描かれた。
メインホールを飾るシャンデリアはドイツで製造。
一番大きなシャンデリアは直径10m、長さ15m、5階建てビルほどの大きさ!
その下には超巨大ペルシャ絨毯! テニスコート約20面分の面積!
1200人の女性が3交代制で手織りしたもので、完成に2年かかった。
何世紀もの間、耐えられるように作られたという『シェイフ・ザイード・モスク』は
イスラム教徒でない方も、世界中の人々が訪れることができる場所。
それは朽ちることのない美しさを誇る超巨大建造物なのだ。
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