11/08/29 OA
こんなハズじゃなかった! 甘すぎた男の 転落人生
1977年、< アメリカ・テキサス州ボーモント> に暮らす「ジェイク(19)」は、
単調な毎日から抜け出そうと、一人旅に出た。
たどり着いたのは<メキシコ、プエルト・バヤルタ> という海沿いの町。
ここで「ジェイク」は観光客相手の『大麻販売』のバイトを紹介される。
資金も底をついていたため「ジェイク」はつい、その話に乗ってしまった。
「ジェイク」は観光客の青年「スティーブ」に声をかけると、偶然にも同じ
<テキサス州> 出身で意気投合。大麻を見せると興味を示し大量取引が成立。
ただひとつ気がかりは、このとき「スティーブ」が『銃』を所持しているのを
見てしまったこと。メキシコでは拳銃所持は大麻売買より罪が重く、最長刑は
30年にも及んだ。
ある日「ジェイク」と「スティーブ」が海岸を散歩していると、警官2人が
近寄ってきた。銃が見つからないよう、「ジェイク」は「スティーブ」に
「(銃を)どうにかしろ」と指示したが、あろうことか「スティーブ」は警官
2人を撃ってしまった。2人は無我夢中で別々に逃走、しかし「ジェイク」の
足に銃弾が!なんとか大麻の仕入れ先の男の家に辿り着いたが、やがて
撃たれた足の痛み、出血が止まらず、治療が必要になり、「ジェイク」は女装
して外出。この女装が裏目に出て、警察に通報、逮捕されてしまった。
厳しい尋問が続いたが、ある日「ジェイク」は留置所から出され、病院に
連れて行かれた。そこには撃たれた2人の警官がいて、「『ジェイク』は犯人で
はない」と証言。容疑の晴れたジェイクは、翌日から病院で足の治療を受け
ることができ、さらに「ジェイク」の父親が保釈金2万ドルを支払い、無事
保釈された。
それから9か月後。「ジェイク」は、発砲事件の真犯人「スティーブ」の
居場所を突き止め、「スティーブ」のせいで刑務所に入れられたことを責めた。
すると「スティーブ」は、警官に発砲したのは「ジェイク」の指示だったと
言い始めた。なんと「スティーブ」は、あの時「ジェイク」が言った『「銃を」
どうにかしてくれ』という言葉を、「警官を」という意味と間違えていたのだ。
その言葉に、なんだか拍子抜けしてしまった「ジェイク」。
自業自得とはいえ、ちょっとした油断で人生を棒にふることもあるのだ。