11/09/05 OA
億万長者とお金が必要な人たち
「ドーン・ギビンズ」(50)。彼女は<イギリス> の『億万長者』。
そんな彼女が、貧しくてお金に困っている人たちに財産の一部を寄付する事に
した。そこで『本当にお金が必要な人』を探す為、自らイギリスの貧しい人達
が多く暮らす地域へと向かった。
まず彼女が訪れたのは『ワイルドグース・カフェ』。路上生活者や生活困難者
に無料で食事を提供しているお店で、「ドーン」はカフェの責任者に頼み、
床掃除や調理場での洗い物を手伝うことになった。
働きながら利用者の話を聞くと、彼らがこの『ワイルドグース・カフェ』に
感謝している事を知る。
続いて訪れたのは、路上で売春をする女性達の保護や更生を行う『ワントゥー
ファイブ・ドロップ・イン・センター』。ここで「ドーン」は、そのほとんど
がドラッグ中毒者であるという衝撃の事実を知る。また、この施設に保護され
た1人の女性に話を聞くと、15歳の時に父親に暴行を受け、ドラッグに手を
出し、そのお金ほしさに路上に立ち始めたのだという。
次に訪れたのは、10代で子どもを産んだ若いママたちを支援する、『ティーン
エイジ・ペアレンツ・プロジェクト』という機関。10代の母親が一人で悩まず
みんなで支えあって楽しく過ごせるようにした施設だ。しかし、運営資金が
足りず、今のままでは間もなく『閉鎖』しなくてはならないと言う。
様々な体験をして多くの現実を知った『ドーン』は、訪れた3つの施設に
それぞれどれだけ寄付するかを自分の力で決め、合計3000万円を超える大金を
寄付した。
彼女は今回の体験で、ただ寄付をするだけでは得られない『貴重な多くの事』
を学ぶ事が出来たと語った。