11/11/14 OA
ロス・ケンプ潜入取材 麻薬社会の闇を探れ!
アメリカ第3の都市と言われる<シカゴ>が長く抱える問題、それが『麻薬』。
とりわけ『ヘロイン』が乱用され、常習者数は、なんと5万人を超えると言われる。
その真相を探るため、イギリスの俳優でジャーナリストでもある「ロス・ケンプ」が
シカゴにやってきた。
最初に訪れたのはシカゴの西側にあるヘロイン常習者の巣窟<ブリックスヤード>。
ここは一般の人々は決して立ち入る事のない危険区域で、盗みや物乞いで得た金で
ヘロインを買い、刹那の快楽を得る。白昼堂々行われる大胆な行為に、「ケンプ」は
驚きを隠せない。
すると突然一人の男が道端に倒れ、激しい痙攣を起こし始めた。原因はドラッグの
過剰摂取によるもの。すぐさま解毒剤が投与されたが、白目を剥き意識が飛んだまま。
常習者の中には、こうしてより強い刺激を求めながら、身を滅ぼしていく者もいると
いう。
翌日「ケンプ」は、これまで決して表に出ることのなかった麻薬組織の闇のアジトに
潜入することに成功。中では、様々なドラッグを常習者が調合していた。ここで
作ったドラッグを街行く人に無料で配布し、そのうち何人かが続けて服用するために
買いに戻ってくるのを狙うのだ。このアジトは、警察のガサ入れや、ギャングの強襲
から逃れるため、定期的に場所を移しているという。
さらに「ケンプ」は、麻薬組織と深く関わる闇社会のブローカーに接触した。ここで
彼は、耳を疑うような答えを聞くことになる。なんと、麻薬組織が一部警察と癒着し
ている、というのだ。警官の中にもドラッグ中毒や女を買う者もおり、警察はもはや
パートナーなのだと言う。これが、<シカゴ>から麻薬がなくならない理由の一つ
なのかもしれない。
しかし、麻薬は、あなたの全てを破壊し、やがては命までも奪う。
この番組を見た賢明な方々が決して手を出さない事を祈るばかりである。