12/01/30 OA
巨大建造物 VSスゴ腕解体ファミリー
<テキサス州ダラス>。
高層ビルが建ち並ぶこの街に、要請を受けた「ケリーファミリー」がやってきた。
今回、解体するのは『リユニオンアリーナ』。このアリーナは、バスケットボールや
アイスホッケーなどの競技場で、時にはマイケル・ジャクソンなど大物アーティスト
のライブ会場としても親しまれてきた。しかし、街に新しいアリーナができたため、
この度、解体処分することが決定。これまで請け負ってきた中でも最大規模に値する。
ケリーファミリーが下見に訪れると、なんとアリーナのすぐ横を、高速道路や電車が
走っていることが発覚。少しでも倒す方向を誤れば、たちまち大惨事を引き起こし
かねない。さらに、今回は低予算での依頼の為、ダイナマイトを使っての爆破解体を
することはできない。
そこで考え出された方法が、高速道路と線路の反対側にある2本の柱を重機で壊すと
いうもの。こうすることで、屋根が道路や線路の方へ倒れるのを防ごうというのだ。
しかし、柱を破壊したら直ちに避難する必要があり、もし万が一にでも逃げ遅れれば、
たちまち崩れてくる屋根の下敷きになってしまう。
いよいよ解体作業が開始。リーダーのエリックと現場監督のスティーブが重機に乗り
込み、巨大な屋根の下に潜り込んでは、柱を少しずつ破壊していく。その頭上では、
いつ落ちてくるかわからない屋根が不気味に音を立てて揺れている。みるみるうちに
鉄骨が姿を現し始めた。その時、リーダー・エリックが作業をしていた柱が崩壊。
必死で逃げるスティーブ。何とか助かった。
なんと一本の柱が宙にゆらゆらと揺れていながら、アリーナはまだ倒れていない。
いつ巨大アリーナの屋根が落ちてきてもおかしくない、まさに時限爆弾のような状態
の中、現場監督のスティーブは再び解体作業に取り掛かる。
このような危険極まりない作業の時は、いつものスティーブの出番だ。
周囲が固唾を飲んで見守る中、作業を進めるスティーブ。
そして、ものすごい音と砂煙をあげて、巨大アリーナは崩れ落ちていった。
スティーブも無事避難し、巨大アリーナの解体は見事成功。
周りの道路や線路に被害をおよぼすこともなかった。
こうして、スゴ腕解体一家ケリーファミリーの歴史に、また一つ輝かしい偉業が
刻まれたのだ。