世界まる見え!テレビ特捜部
12/02/20 OA
あなたの心は東洋人?西洋人?

■木製の円柱を「ダックス」と呼ぶことにします。
  では、青いプラスチックの円柱と、木製の四角柱、
  あなたはどちらを「ダックス」として選びますか?
真ん中がダックス

この質問を、日本、韓国、中国、アメリカ、イギリスで行ったところ
東洋人の多くが木製の四角柱を選んだのに対し、西洋人の多くは青い円柱を選んだ。
こうした違いはなぜ起きるのか?

そこには言語の特性が大きく関係しているのではないかと考えられている。

英語では、名詞は数えられる名詞=『加算名詞』と
数えられない名詞=『不加算名詞』をはっきりさせる必要がある。
犬やオレンジといった形がはっきりしたものは加算名詞で、
水や粘土などの形が定まっていない物質や素材は、不可算名詞となる。
そして、西洋人は「ダックス」のような初めて聞いた名詞は、
とりあえず『可算名詞』=数えられる名詞、つまり"形のはっきりしたモノ"として
見る傾向があるのではないかという。
そのため必然的に形に注目、青い円柱を選ぶ人が多いのではないかと考えられるのだ。

■大中小のUFOが縦一列に描かれたこちらの絵。
  あなたはどれが先頭のUFOだと思いますか?

ほとんどの東洋人が一番下に描かれた大きなUFOを選んだのに対し、
西洋では、多くの人が一番上に描かれた小さなUFOを選んだ。

これは、東洋人と西洋人の<対象>に対する視点の違いが関係していると考えられる。
小さなUFOが先頭と考えた西洋人は、自分の見ている視点からUFOが進んでいると考
え、大きなUFOが先頭と答えた東洋人は、UFO側、つまり対象側から見た視点でUFO
が進んでいると考えたのだ。

この認識の違いは、私たちが使っている言葉の中にも見ることが出来る。
その一例が『否定疑問文』。

「あなたはキウィが好きではありませんね?」と言う質問に対し、
「好きではありません」と答えたい時、
東洋の多くの国では「はい(YES)、好きではありません」と答える。
相手の質問に同意する意味で「はい」となる。

しかし、英語では、「NO(いいえ)、好きではありません」と答える。
これは自分の立場から「好きではない」と否定するため「NO」=「いいえ」となる。

このように、東洋人は相手の立場から物を見る傾向があるのに対して
西洋人は自分の立場から見る傾向があるのだ。


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