世界まる見え!テレビ特捜部
12/03/05 OA
完全再現! 麻薬の運び屋になってしまった女

今からおよそ20年前の東京。当時21歳だったアメリカ人のジャッキー(女性)は、ホ
ステスとして働いていたが、ある日イスラエル人の男ヨーラムと出会う。意気投合し
た2人はネパール旅行へ。そこで大麻樹脂を持ち帰るように持ちかけられたジャッキ
ーは、5000ドルという報酬に惹かれ、密輸に協力することに。

まず大麻樹脂を小分けにしラップに包んだものを、水で飲み込んで運ぶ。この方法は
麻薬を運ぶ常套手段だが、体内でラップやビニールが破けると最悪の場合、死に至る
こともあるとても危険な方法なのだ。そうとも知らずひたすら水で流しこむ作業を繰
り返して、帰国の途へ。

空港で税関を通過し日本に到着しジャッキーは大金を手にした。しかし、すぐにお金
を使いきった彼女は、もう一度だけ運び屋をやろうと考えた。今度は、飲み込むので
はなくベルトの中やクツの底に隠すことにした。この方法でも気付かれることなく、
密輸に成功した彼女は、その後も2度3度、ネパールと日本を往復し麻薬密輸の常習
犯となっていった。

しかしある日、金の取り分でヨーラムともめて2人の関係が決裂、これを機にジャッ
キーはアメリカへの帰国を決意。その前に、もう一度密輸し金を稼ごうと再びネパー
ルへ。
翌日帰国時もバレることなく税関を通過することに成功。無事日本へ到着したが、空
港内で迷ってしまったジャッキーが、偶然たどり着いたのは、なんと税関。不審に
思った税関職員は、ジャッキーに荷物検査を要求。カバンには隠していないから大丈
夫、と心を落ち着かせたのもつかの間、なぜかバッグから大麻樹脂がしっかり見つか
ってしまう。実は、単独密輸の前日の夜、極度に緊張していた彼女は、リラックスし
ようと大麻樹脂を吸引し、残りをうっかりカバンに入れていたのだった。

ジャッキーは懲役5年の判決を受け、異国の地で厳しい刑務所生活を送る事になった。
更に、看守に反抗したことから、独房に2週間収監されてしまう。しかしこれをきっ
かけに生活態度を一新。それから1年半後、刑期を大幅に短縮され釈放された。

アメリカへ帰国した彼女を両親は温かく迎えてくれた。それから十数年、今、家族と
暮らすジャッキーは、なぜあんな馬鹿な事をしてしまったのかと当時を振り返り、今、
人生をやり直せた幸せをかみしめている。


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