2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


油断大敵!無口な 肝臓  #515 2000/01/23

 忘年会、新年会とよく食べよく飲むシーズンが続きましたね。そんな中ちょっと心配なのが肝臓ではないでしょうか?肝臓は昔から"肝心""肝要"なんて言葉もある通り、とても重要な内臓。しかし"沈黙の臓器"という言葉も有るほど、病気になっても痛みも発生せず、気づいた時には重症になりがちな臓器でもあるのです。

 そこで矢野さんが早速肝臓検診に行きます。ほとんどお酒を飲まないため、肝臓には自信のある矢野さん。しかし超音波エコーで肝臓の様子を調べたところ、なんと肝臓がうっすらと光っています。「軽度の脂肪肝ですね」矢野さんいきなりショック!脂肪肝とは成人病の予備軍で、肝臓に脂肪が貯蔵されすぎた状態なのです。

かにみそ
 失意の矢野さんは、いったい肝臓とは何なのか、自分の特技を使って探る旅に出ました。それは食べること!名づけて"肝食いツアー"。焼き肉屋さんに行って牛のレバーを食べ、焼き鳥屋さんに行って鶏レバーを食べて、魚のお店に行ってアンキモ(アンコウの肝臓)ゲットしました。ほ乳類、鳥類、魚類に肝臓がある事が分かったのです。ではカニなどの甲殻類は?実は、おいしいカニミソがカニの肝臓。でも、正確には肝膵臓と呼ばれるもので、純粋に肝臓と呼ぶことが出来るような組織ではありません。肝臓をちゃんと持っているのは脊椎動物以上なのです。

 更に矢野さんは恐ろしいものを食べる事に挑戦します。それは猛毒で知られるフグの肝。そもそもフグはエサに含まれる毒を肝臓に貯める性質があります。それは他の生物から身を守るためだと言われていますが、今回は東京大学で研究用に特別に養殖している、毒のないエサで育てた、毒のないフグの肝を食べさせて頂けることになったのです。それでもびくつく矢野さん。でも、味わってみると、さすがに珍味中の珍味、絶品の味わいでした。


所のポイント超貴重!毒なしフグの味は絶品!

 
フォアグラと正常な肝臓
 矢野さんの肝食いツアーは遂に世界三大珍味の1つフォアグラにまで到達しました。実はフォアグラはガチョウの肝臓。しかも、脂肪肝。むりやりガチョウに高カロリーのエサを与え、太らせたものがフォアグラなのです。その大きさはなんと4倍。色も真っ白。さらに、少しゆでてみると、黄色い油がどっさり出てきました。矢野さんはまさに共食い。各々の肝細胞がたくさんの脂肪を蓄え混んでいたのです。
 
 
所のポイントフォアグラは脂肪肝だった!



 
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