私達に愛くるしい姿を見せてくれるリス。実はリスは、冬眠する一部の種類を除いて、冬でも元気な動物なのです。目がテン!では、東京にも野生のリスがいる!?という噂を聞き付け、魚住アナウンサーが、朝早くから高尾に行きました。ここにはニホンリスと言う、冬眠をせず冬にも活動するリスがいて、エサ場に現れるというのですが…。早朝からエサを撒いて待ち伏せする魚住アナ。ところが…、待てど暮らせどいっこうに姿を見せないリス。それもそのはず、野生のリスはとても敏感。何人ものスタッフがいては到底現れるわけはありません。
ニホンリス、実は東京の井の頭公園でも飼われています。矢野リポーターが訪れると、そこにいたのはずんぐりむっくりした、模様も無いリス。リスというと普通、縞模様のついた小さい体をしたイメージが有りませんか?実はそれはシマリスと言って、主にペットとして飼われている種類。そして何とシマリスは、地下に巣を作り、冬は冬眠してしまう種類なんです。リスにも色々な種類があったんですね。
最近日本では、タイワンリスという外来の種類が繁殖しています。このリスは、日本在来の種が単独行動が多いのと違って、集団で行動するのです。それではこのタイワンリス君に協力してもらって、リスの身体測定!しっぽが身体と同じぐらい長く、そのしっぽでバランスをとっています。心拍数は1分間になんと400を越え!、モルモットの200を軽く越えます。走るスピード自体は時速9キロ弱と遅いのですが、木の上でその速さを出せるのは、かなり速いほうです。しかも、体重はおよそ400g。リスは樹上生活のため、身体を特異化させていったのです。
リスと言うとクルミを食べている姿が思い浮かびませんか?「目がテン!」では、本当にリスがクルミ好きなのかを調べるため、クルミ、ドングリ、ミカン、鶏肉、お菓子などを並べて、恒例・好きなもの実験!すると…、見事リスはクルミを選んだ!しかも、リスは実に上手にクルミを食べます。きちんと割れ目にそってふたつにクルミを割り、中身を少しも残さず食べてしまいます。その器用な食べ方は、ネズミもかないません。
| やっぱりリスはクルミが大好物!
|
|
また、クルミを特に好むのには理由がありました。リスの前歯は生きている間ずっと伸び続けます。ところが、リスは自分では歯を削ることが出来ません。そこで、クルミを使って歯を削り、さらに、上下の歯をこすりあわせて歯を研いでいるのです。
リスにクルミを与えてみると、なぜかその場では食べず、どこかに持っていってしまいます。そこで、クルミに発信器をつけ、リスがどこにクルミを持っていってしまうか、調べてみます。すると、あちこちの土の中からゴロゴロとクルミが出て来るではありませんか!つまり、リスはクルミを保存しているのです。中には、忘れてそのまま芽を出し、育ってしまうクルミもあるのですが、それが逆にクルミの生き残り戦略でもあるのです。
先ほど実験に協力してくれたタイワンリス、群れで活動する彼らは、何と鳴き声でコミュニケーションを行っているんです。それも、状況によって様々な声を上げるとか。そこで「目がテン!」は、ネコ、タカ、ヘビを準備。すると、いきなりリスがイヌのように「ワンワン」と鳴き出した!これは敵になるような動物が来たときに発する警戒の合図。すぐに遠くのリスも反応して、「ワンワン」の大合唱。大変な騒ぎです。
| タイワンリスは敵が来るとイヌみたいに「ワンワン」と吼える!
|
|
どうしても野生のリスと出会いたい魚住アナ。そこで、この警戒音を録音し、野生のタイワンリスのいる場所へと出かけました。鳴き声を流してみると…、少し警戒しながらも、野生のタイワンリスがちょこっと顔を覗かせました!
|
|