梅の花がほころび、春の予感を感じさせるこの季節、春の訪れをいち早く告げるのがウグイスの鳴き声。しかし皆さん、ウグイスって見たことが有りますか?
街頭でウグイス当てクイズを行っところ、多くの人が鮮やかな緑色の鳥を選びました。ウグイス豆や、ウグイスもち、みんな鮮やかな緑色。ところが、実はこれ、みんなメジロと呼ばれる鳥。実際のウグイスはちょっと茶色がかっていて、それがホントのウグイス色なんです。
矢野さんが、埼玉県北本市の、野生のウグイスを探しに行きました。ところがウグイスはほとんどをヤブの中で過ごす鳥。矢野さんは見つけることが出来ません。
そこで、矢野さんはフンを探し始めました。女性の美肌のための化粧品として知られるウグイスのフン。しかしその効果は本当なのでしょうか?女性に協力してもらい実験です。フンで洗った肌と水だけで洗った肌を、マイクロスコープで拡大して比較。すると確かにフンを使った方は角質が取れてスベスベ!実は、ウグイスのフンにはタンパク質分解酵素が含まれていて、ちゃんと美肌効果があるのです。そもそも、飛ぶために身体を軽くしている鳥は、他の動物より腸が短いため、消化酵素が腸で吸収しきれずにフンに出てきてしまうのです。江戸時代より愛玩鳥として身近に飼われてきたウグイスのフンは、手っ取り早い化粧品として用いられたというわけです。
| ウグイスのフンは本当に美肌効果があった!
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矢野さんが探索を続けると、なんとウグイスの鳴き声が。しかしそれは「チャッ、チャッ」という、あの聞きなれた声とは違う声。実は「ホーホケキョ」という鳴き声は、オスが春だけに聞かせる鳴き声。ウグイスにとって春は恋の季節、つまり、「ホーホケキョ」は求愛のさえずりなのです。
| 「ホーホケキョ」は春だけの求愛ソング!
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そこで、許可を得て飼われている、"チャッ、チャッ"と鳴くウグイスのオスたちに、春と同じ日照時間分だけ光を当てると、春と思って"ホーホケキョ"と鳴いてはくれないでしょうか?早速、ウグイスの部屋の照明を人工的に変化させ、春を作り出してやると、数日後に見事「ホーホケキョ」と鳴かすことができました。
声はすれど姿は見えず。苦戦する矢野さん。そこに強力助っ人が現れました!ウグイスの鳴きマネをさせたら右に出るものはいないと言われる江戸家小猫さん!その鳴き声をコンピューターで、本物のウグイスと比較すると、恐ろしいほど似ているという結果が!小猫さんならウグイスを呼び寄せることが出来るのでは?殆ど見ることが出来ない野生のウグイスの姿をカメラに収めようと、最後の挑戦が始まった!その結果…粘ること数時間、ウグイス見参!見事、生ウグイスを見ることが出来たのです!
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