7月に開催される沖縄サミット。しかし、さかのぼる事1年前、同じ沖縄で啓かれたもう一つのサミットがありました。それは全国ヤギサミット。以前は日本で70万頭も飼育されていたヤギをもう一度見直そうという会議。童謡などでおなじみの割に、ほとんど知られていないヤギの不思議な生態を今回は科学します!
漢字で書くとヤギは"山羊"、"やまひつじ"と書くのです。いったいヤギとヒツジの違いは何なのでしょう?見た目だけでしょうか?かわいそうですが、番組ではヒツジにヒゲを付け、毛をそってみました。すると小学校に持っていったところ、小学生には全然区別が付きませんでした。
実はヤギとヒツジは、分類上もとても近い種類だったのです。しかし両者を大きく分ける大きな差がありました。それが、ヤギは紙を食べるけれど、ヒツジは紙を食べないということ。いったいなぜヤギだけが紙を食べるのでしょう?そこで、ヤギとヒツジの好きな物チェックをしてみると、草だろうが木だろうが実だろうが、植物なら好き放題食べてしまうヤギに対し、ヒツジはおとなしく実だけを食べています。ヤギの方が幅広くエサを食べるという訳なのです。もともと祖先は非常に近い存在だったヤギとヒツジは、両方とも紙を食べることができました。ところが、ヒツジだけが家畜化されるに及んで、エサの好みがどんどん変わっていったため、紙を食べなくなったのです。
| ヒツジが紙を食べないのは好みの問題!
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皆さん、ヤギのチーズって食べた事がありますか?実はヤギのチーズは、強烈なニオイを持っているのです。そして、この原料になるヤギのミルクも、チーズに比べるとぐっと落ちますが、かすかにクセのあるものなのです。そんなヤギのミルクですが、ソフトクリームにするとことのほかおいしいという噂。番組では早速作ってみました。さっぱりとした味わいのソフトクリームは、チーズとは違った趣のある美味でした。
「ヤギが鳴くと雨が降る」これは古くからのヤギの王国・沖縄にある言い伝え。これはいったい本当なのか?ということで、ヤギにシャワーで水をかけようとしてみると、ヤギは水を嫌がってウロウロ。そこでさらに、番組では人工気象室にヤギを連れこみ、ヤギと湿度の関係を徹底調査!温度を一定にして湿度をどんどん上げていったところ…、80%を過ぎたところで苦しげにメエェ〜メエェ〜と鳴き始めました。別のヤギでも結果は同じ。ヤギは湿度の変化に敏感で、雨が降りそうになるとそれを感知して鳴くようです。
| ヤギは雨降りに敏感!
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富士サファリパークで恐るべき噂を聞きました。なんと、ヤギが木に登る!?早速矢野リポーターが、現場を訪れました。すると、自由自在に木に登るヤギがそこに!しかも集団で!ふたつに先の分かれたヤギの蹄は、自由に動かすことができ、がっちりと枝をつかむことができるのです。
さらに矢野さんは、八丈島の隣に、ヤギに支配された無人島があるとの情報を聞きました。その名は、八丈小島。矢野さんははるばるその無人島を訪ねました。そこで矢野さんが目にしたのは、野生のヤギのたくましい生態。島中を我がもの顔で闊歩するヤギ、エサを求めて崖を下るヤギ、仲むつまじい親子連れヤギなど、自然に回帰したヤギの姿をぞんぶんに見ることができました。
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