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 科学の力でが上達!  #696 (2003/08/31) 

 夏休みの宿題で結構苦労するのがお絵描き(写生)の宿題。絵の苦手な人にとってはキツイですね。そこで今回はこれさえ見れば1日でも間に合う!?お絵描き(写生)の科学です。お父さんお母さんも必見!?

 矢野さんは絵の苦手な小学生たちと共に、お絵描き(写生)の科学を解き明かしに出発しました。
 まずは絵の先生が写生をしているところを観察。すると、みんな細目になるのです。細目になると細かい部分が見えなくなり、輪郭がくっきりと浮かび上がるようになるのです。これがまずは第一歩。

絵  絵の苦手な人の絵は、幼稚園の子供たちの絵とある共通点があります。それは物を描くときに、ありのままに描くことが出来ず、シンボル化してしまう傾向があるということ。これは論理的な思考をする左脳が、感覚的な思考をする右脳より働いてしまうということ。絵は右脳で描かないと、そのままには描けないのです。
 しかし、このシンボル化から脱却出来る決定的なウラ技があるというのです。それは対象を逆さに見て絵を描くこと。そこで、絵の苦手な小学生に、鉢植えを普通の状態と上下逆にして状態で描いてもらいました。そして脳の働きを見てみると、普通の時は左脳が働いていましたが、上下逆にすると右脳が働き始めたのです。そして上下逆のほうが、絵はありのままに描けたのです!

所さんのポイント
絵は対象を逆さに見ると、右脳が働き、より正確に写生できる!

絵  「遠くのものは青っぽく描け」。これも鉄則だそうですが、これはどういうことなのでしょう?そこで矢野さんと小学生が、50メートルおきに緑の板を並べてみました。すると遠くなるほど、緑はより青っぽくなったのです。これは空気が薄い青色のため、これを通れば通るほど青っぽくなるというわけなのです。

 水彩絵の具の使い方もなかなか難しいですよね。にごった色になってしまって困ってしまった人も多いはず。どうすれば鮮やかな色で描くことが出来るのでしょう?そこで水彩画のプロが絵を描く姿を見ると、なんと赤・青・黄・緑・黒の5色の絵の具だけを使っていました。プリンターやカラーコピーなどでも、この5色かそれ以下の色で、あらゆる色を表現することが出来ます。少ない色数で、それも混ぜ合わせず重ね塗りすることが鮮やかに色を塗るコツなのです。

所さんのポイント
遠くは青っぽく塗ろう。また絵の具は赤・青・黄・緑・黒の5色を混ぜることなく重ね塗りで!

 「目がテン!」が編み出した以上の鉄則。これで小学生たちが再び挑戦。絵は随分上達しました。スタジオで所さんもちょっと感心、でした。

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