夏の天敵!
蚊
(秘)撃退法
第1138回 2012年7月7日
暑〜い夏のお悩みといえば…
蚊
。刺されるとかゆく、ブ〜ンという羽音で夜の安眠も妨げられ、本当にイヤですよね。そこで!大好評「
目がテン・害虫バスターズ
」が出動!世間でよく行われている、蚊の撃退方法の効果を徹底検証します!
①網戸は、蚊の侵入をどれぐらい防げるのか?
街で皆さんに伺った蚊の撃退方法で、最も多かった、網戸。日本では約9割の家に取り付けられているそうですが、30人中、約半数もの方が、網戸をしていても蚊が入って来ると言うんです!そこで実験!
スタッフが10分間座っただけで9ヶ所も刺された、この時期、蚊が多いキャンプ場で、隙間なく、隅々まで網戸を張りめぐらした、目がテン特製、網戸ハウスを使います!出入りしなくて済むように、中には食料と簡易トイレも完備!大学生の加藤君に、蚊のいない場所でハウスに入ってもらい、そのままキャンプ場に運び、川のほとりで、蚊の多く出る夕方5時から翌朝5時まで、12時間過ごしてもらいます。
加藤君は蚊が好む黒い服を着用。蚊が集まりやすいように、筋トレで体温を高め、汗もたっぷりかいてもらい、ビールも飲み、蚊の大好きな二酸化炭素を出してもらいます。そして、実験スタート!夜になると、網戸の外には蚊が集まってきましたが…
12時間後、なんと加藤君は1ヶ所も刺されていませんでした。この理由を専門家に伺うと…「網戸に穴が空いていたり、よれていない限り、蚊は侵入できない」そうです。実は、今回使用した網戸は一般的なタイプで、網目は約1.2mm。一方、代表的な蚊の体長は3mm以上。そもそも蚊は網目を抜けることはできないのです。
でも、なぜ、きちんと網戸をしていても家で刺されることが多いんでしょう?専門家に伺うと…「現実の家に条件を近づけると、違う結果が出てくる可能性がある」との事。
そこで、再び実験です!翌日、実際の家のように網戸ハウスにドアを付け、出入り可能にし、再び加藤君に同じ12時間過ごしてもらいます。ただし、外で刺されないよう本人の外出は禁止。食事等をスタッフが持って出入りします。まずは夕方6時、最初に飲み物を差し入れ。
蚊が入らないよう細心の注意を払い、素早く扉を開け閉めし、差し入れを渡します。するとその直後!ついに蚊に刺されてしまいました!そして翌朝5時、実験終了。蚊の羽音で寝にくい夜を過ごした加藤君は、結果、全身で9ヶ所も刺されていたのです!
専門家に理由を伺うと…「蚊は人の出入りを狙って入ってくる」そうです。どうやら蚊は、ドアを開け、計5回出入りしたスタッフに、ピッタリくっついて、一瞬の間に、侵入していた可能性が高いのです!
実は普段、家の外で待っている蚊は帰宅時、二酸化炭素や汗から人間を感知し、人間にくっついて飛び、そのまま家に侵入しているのです!一般的な家庭では、洗濯物の出し入れの際、ベランダから一瞬の隙を突いて侵入し、さらに洋服や買い物袋などにもくっつき侵入する事も。
そして、蚊は通常、建物の3階以上は飛べないと言われていますが、高層マンションではエレベーターで一緒に登る事もあると考えられています。つまり、網戸は一定の効力はありますが出入りの時はくれぐれも要注意なんです!
②今人気!ワンプッシュタイプ蚊取りの効果とは?
続いてよく行われている対策が、蚊取り線香などの蚊取りグッズ。その効果を街で聞いてみると…多くの人が効果を実感している一方、効果を感じないという人も…そこで、
火も電源も必要なく、1回押すだけという手軽さで、今人気のワンプッシュタイプの効果を実験で確かめます!8畳の広さの部屋の中央にワンプッシュタイプを設置し、20代の男性に部屋に入ってもらい、実験スタートと同時にワンプッシュ。そこへ50匹の蚊を一斉に放ちます!
すると…次々と蚊が落ちていき、20分後、実験終了。結果は、なんと1ヶ所も刺されず!そして、1回ごとに部屋から薬剤を全て取り払い、さらに4人の男性で実験した結果、なぜか5人中3人が数ヶ所ずつ刺されてしまいました。なぜ、効果に差が出たのか?専門家に実験VTRを見てもらうと…「使い方が間違っている」とのこと。
実は、刺されなかった2人は部屋に入っても窓を開けなかったのに対し、刺された3人は、部屋に入るとすぐ窓を開け網戸にしていたのです。専門家によると…「窓を開けると殺虫成分が外に出てしまって濃度が低くなってしまう」そうです。実は、ワンプッシュタイプで出される薬剤は、床や壁に付着することで効果が出ます。しかし、粒子が小さく軽いので、空気の流れがあると付着せずに外に流れてしまうため効果が半減してしまうのです!
つまり、このタイプを使う時は、説明書にも書いてあるとおり、薬剤が定着する約10分間は窓を開けてはいけなかったんです。その他、吊り下げタイプは、風が当たる事で薬剤が拡散するので、室内で使う場合は、窓を開けるよう心がけましょう。そして、蚊取り線香は、殺虫成分が風によって拡散するため、風上に置いた方が良いんです。
今人気のワンプッシュタイプの蚊取は、押してすぐに窓を開けてしまうと、薬剤が室内に付着せず、効果が半減してしまうのだ!
③虫よけスプレーは、どれぐらい効果があるのか?
さて、外出時、皆さんが使う虫除けスプレーなどの虫よけ剤は、どれだけ効果があるのでしょう?ユージさんが体を張って実験です!
虫除け剤を右腕だけに塗り、両手を、50匹の蚊が飛び交う透明のボックスに5分間入れ、効果を検証します!
何も塗っていない左腕に蚊の集中攻撃を受け、悲鳴を上げるユージさん。
5分後、両腕をチェックしてみたところ…虫除けを塗っていない左腕は3ヶ所刺されたのに対し、塗った右腕は1ヶ所も刺されず!効果の理由を専門家に伺うと…「虫除け剤に含まれるディートという成分が、蚊の感覚神経を麻痺させるため」と言います。
実は、蚊は虫除けスプレーの成分を嫌がっているだけじゃないんです。
蚊はもともと二酸化炭素や体温で人間を感知します。しかし、ディートという成分によって、蚊はそれらを感知できなくなるのです。つまり蚊にとっては、人間が透明人間のような状態になるのです。
さて、ユージさんの体を張った実験でしたが、狭い空間だったため、薬剤が隣の腕にまで影響を及ぼしていた可能性も。
そこで、屋外で再び実験!
テープでスタッフの体を半分に区切り、右半身だけに虫除け剤を塗り、反対側には何も塗らない状態で、やぶの中に10分間動かず座り続けた結果、虫除けスプレーを塗っていない左側は10ヶ所も刺されたのに対し、右側はゼロ!屋外でも確実に効果が出たのです!
最近は、服の上からかけるタイプの虫除け剤も販売されているので、薄着で蚊の多い屋外に出るときは、活用をオススメします。
また、ディート入りの虫除け剤は、小さいお子さんには影響が大きいので、使いすぎないよう、説明書をよく読んで使用してくださいね。
虫除けスプレーに含まれる「ディート」という成分は、蚊の感覚を麻痺させ、人の出す二酸化炭素や体温を感知できなくさせるのだ!