所さんの目がテン!25周年を記念して始動した新種発見プロジェクト「新種の生物を見つけて、番組の名前を付けた〜い!」。
前編では、海で不思議な形をした新種の生物を捕獲し「トコロクダヒゲガニ」と名づけ、陸でもゾウムシの新種を発見!「ペンフェルルス・メガテン」と名づけました。そして今回も、新種祭りにふさわしい驚きの展開が待っていました!
所さんの目がテン!25周年記念スペシャル!たけしさんと新種発見祭り・後編!
①新種発見祭り〜陸編・後編〜
新種発見プロジェクト陸チームの捜索は続いていました!調査に協力してくれるのは、東京農業大学の小島教授とその教え子、関東準之助さんです。新種発見の秘密道具は叩き網。棒で植物をたたき落ちてきた虫を布で受け止めます。虫を捕まえるのにつかうのが、吸虫管。チューブ付きの試験管の中に息で虫を吸い込みます。新種のゾウムシを探して、訪れたのは牧場そばの雑木林。すると、さっそく教授が見つけたのは、昆虫界で最もかたいと言う「クロカタゾウムシ」。羽が無く飛べないため、身体を固くして身を守っているそうです。では一体なぜ、カタゾウムシがこんなに固いのか?秘密は表皮にありました。
多くの昆虫は表皮の硬い層が、2層か4層。しかし、カタゾウムシは7層もあり、それが、複雑に分厚く重なり合っているので、硬くてつぶれにくいんです。この硬さの謎が解ければ、人間が、硬くて軽い素材を新たに開発するのに役立つとも言われているんです。
続いて、移動したのは小島教授が以前から気になっているという、畑のすぐ脇の林です。イスノキという植物を探していると…関東さんの網に何かが落ちたようです。網にかかったのは、教授と関東さんが、3年前に西表島で発見したチビゾウムシの仲間。
その後、新種捕獲のために教授が取り出したのが、新種発見の秘密道具その5「ジャンボ虫取り網」。10メートルちかく持ち手が伸び、背丈の高い木の上の虫を採取できるんです。この道具を使って、ただただ同じ作業を根気よく続けます。すると・・・教授が何やら新種らしき生物を見つけたようです。陸チーム、見事、新種2つ目を発見!体長2mmほどのヒメクモゾウムシの新種をゲットしました!
前回、新種として発見したのはツノクモゾウムシの仲間で角がありますが、今回のヒメクモゾウムシにはありません。そんな新種に、番組では・・・『トコロジョージ ヒメクモゾウムシ』と命名しました!近々、この名前で論文を提出する予定です!
②新種発見祭り〜海編・後編〜
海チームが向かったのは、これまでとは違う深い海です。捜索に協力してくれるのは、琉球大学の成瀬貫先生。ここで、新種発見の秘密道具その6!「ドレッジ」と呼ばれる研究専用の底引き網を使います!重い鉄枠に網がはられていて、海底の砂ごと生物を捕獲します。水深50メートル、砂地の海底を狙い、ドレッジをおろします。そして、5分程度船を走らせたら、ドレッジを引き上げます。先生曰く、まだ未調査の海域。果たして網の中に、新種は入っているのでしょうか?網の中のものをすべてタライに空け、見てみると・・・見つけたのはコシオリエビの仲間で、新種ではありませんでした。
その後、網の中身をプレートに小分けにし、生物がいないか細かく見ていきます。珊瑚の死骸に隠れていたり、砂と同じ色の生物もいるため、見逃してはなりません。そして、地道な作業を黙々と続けること30分…。
なんと!ついにユージが、自らの手で新種の可能性があるカニを発見!さらに、砂の中の生物を採取するヤビーポンプでの探索で、新種の可能性があるカニをゲット!そして、最終日に行った、底引き網の調査で見つけたカニなど、新種の可能性があるカニが計4種類も見つかったんです。
果たして、この中にいくつ新種の生物はいるのか!?
その後、新種かどうか調査したところ・・・4種類中、2種類はすでに発見されていたため新種ではありませんでした。そして、ユージさんが発見したカニは、なんと「保留」。実は、新種の可能性が残されているものの、採取した個体が若い個体のため、追加の個体採取が必要だそうです。追加個体が採取出来れば、新種かどうかはっきりするそうで、引き続き、成瀬先生は調査を行うとのこと。
そして、最後は…先生が発見したカニ。結果は・・・なんと"新属新種"!実は、新属新種とはとてつもない発見なんです!カニは全部でおよそ1200の属というグループに分かれていますが、この個体はどの属にも当てはまらないそうなんです。
このカニの発見によって、新しい属、グループができるかもしれないという、とても貴重な発見なんです!そして気になる名前は・・・「メガテンガニ」と名づけました!近々、この名前で論文を提出する予定です!
見事新種を発見しましたが、25周年記念スペシャルはまだまだ続きます!
次週は、酒井さんが大活躍!後藤アナも、25にまつわる"ある挑戦"に挑みました!
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