台湾・温泉
の科学
第1287回 2015年8月2日
夏休み海外特集第二弾！台湾といえば夜市グルメや占いなど。しかし台湾はそれだけではありません。実は台湾は日本にも劣らない温泉天国。全土におよそ１５０か所あり、珍しい温泉もたくさん！そこで！台湾の温泉スペシャリストとともに各地を巡り、温泉博士のオススメ温泉を紹介！
①台湾北部のオススメ温泉！
台湾の温泉文化の幕開けは、１８９４年ドイツ人のオウリーが発見した北投の温泉。その２年後、日本人の平田源吾が、北投で温泉旅館を開き、日本式の温泉文化が台湾全土に広まりました。そんな台湾の温泉の魅力を紹介してくれるのが…台湾嘉南薬理大学・温泉研究発展センター「林博士」。台湾で唯一、温泉専門の研究所がある大学で台湾の温泉を研究する、温泉のスペシャリスト！
そんな林先生に連れて来られたのは、温泉文化発祥の「北投温泉」。台北市内にあり数多くの旅館が立ち並ぶ台湾最大の温泉地です。やって来たのは温泉が６つあり、温度の違いを楽しむことができる施設。地熱谷という９０度以上のお湯が湧き出る源泉を使った露天風呂です。台湾では水着で温泉に入るのが一般的。なので、先生と水着に着替えいざ入浴！台湾にこんなに良い温泉があるとは意外な発見。では、一体どういう温泉なのでしょうか？林先生によると「世界でもあまりない泉質・青硫黄泉」とのこと。さらに特徴として、強い酸性の温泉。ｐＨ試験紙を使って調べて見ると２くらいの強い酸性。これは日本の草津温泉とほぼ同じ。その効能は、筋肉痛やストレス解消、全身のコリを改善する効能があるそうで、特に高齢者に大人気の温泉なんです！
続いて、２ヶ所目のオススメ温泉は山の中にある温泉。一般の観光客はあまり来ないとのこと。先生に着いて行くと、そこにあったのは小さな浴槽。おまけにかなり汚れが気になります。実はこれ、鉄分を多く含んだ「鉄泉」。浴槽が茶色くなっているのも、ただの汚れではなく温泉成分の鉄が付着しているためなんです。この温泉は裸でも大丈夫なので日本のスタイルで！
この温泉の効能は、女性の神経痛、筋肉痛。昔は貧血の人が多く、みんなこの鉄泉を飲んで治していたとのこと。観光客はほぼ来ない地元の人が通う隠れた名湯だったんです！
台湾北部３か所目のオススメ温泉は、台北から車で１時間「烏来温泉」。台湾の先住民族が入っていた絶景温泉です。到着したのは川沿いにある自然豊かな露天風呂。 この温泉は７０度以上の源泉と川の水を合わせ、好みの湯加減にすることができるんです。この温泉の泉質は炭酸水素塩泉、美人湯とも言われています。効能は、胃腸の改善、美容、そしてストレス解消。長湯しすぎて火照った体は、隣の川へダイブ！烏来温泉は地元の人もこよなく愛す自然の中のワイルドな温泉！
でもなぜ、台湾にはいろんな温泉があるのか？実は台湾の東には、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界があり、環太平洋火山帯に位置しているんです。なので、地熱が台湾全土に行き渡っているためいたるところから温泉が湧いているんです。さらに、多くの断層あるので泉質の種類も豊富というわけなんです。
台湾には北部だけでもこんなにも色々な温泉があったのだ！
②東部のオススメ温泉
台湾東部には、世界でも数少ない珍しい温泉があるということで、林先生に連れられてやってきたのは台湾東部にある宜蘭。入口の石碑にも天下一変わっている温泉と書かれています。そのお湯は無色透明なリゾート感あふれる温泉。水着に着替え、早速入ってみる…冷たい！実はここは冷泉で、水温は平均２２度。
我慢して入っていると、あることに気が付きました。浴槽の底から大きな泡がポコポコ。体にも泡がくっつきます。この泡は二酸化炭素、ラムネ湯とも呼ばれる炭酸泉なんです。さらに冷泉なのにずっと浸かっていると、体が少し温かくなってきます。日本の温泉スペシャリストで炭酸研究の第一人者でもある国際医療福祉大学・前田眞治先生に聞いてみると「炭酸泉には血管を開く効果があり、血管が広がるとそこに血液がたくさん流れてくる。周りが冷たい状態であれば、内臓の温かい血液が冷たくなったところに送り込んで、温かくするという働きがある」とのこと。
そしてこの冷泉、体を温めるだけでなく、飲んでも胃腸に良いとのこと。
台湾にある珍しい天然の炭酸泉入ってもよし、飲んでもよしの体の外と中から効果を期待できる冷泉だったのだ！
③台湾中南部のオススメ温泉
台湾の温泉巡り、５か所目は、女性に人気の温泉。しかし実験プレゼンターの酒井くんは、翌日から大阪で舞台があり同行できず！なので…今回、スタッフとして同行している目がテンで生まれた理系アイドル・リトマースの「こころん」に酒井くんの代わりを務めてもらいます。
二人が訪れたのは、台南市にある関子嶺温泉。先生オススメ、女性に人気の温泉一体どんな温泉なのでしょうか？それが、泥温泉！泥温泉は世界でもとても希少なんです。お湯をすくってみると細かい泥が入っています。源泉から温泉とともに、泥が地上に湧き出ているんです。この泥温泉の魅力を見せもらうためにやって来たのは泥が貯めてある桶。ここの泥を身体に塗ります。
全身くまなく、もちろん顔にも泥を塗ります。全身塗り終えたところで、しばらく泥が乾くまで待ちます。林先生によると「この泥には二酸化ケイ素が含まれていてとても細かいため毛穴の汚れをとって肌をキレイにしてくれる。さらに肌の酸化を防止してくれるとのこと。」この細かい泥が肌をキレイにしてくれるんです。肌に変化は出たのか…お湯で洗い流してみると…こころんの肌は「つるつる、もちもち」に。泥温泉には化粧水でパックするような働きがあり、肌をコーティングするような効果なんだとか。そのため、泥の温泉につかり泥を全身に塗るのが女性の間で大人気なんです。
林先生の研究によると、この泥を塗った１００人中、８２人に肌荒れ改善などの結果が出たんです。
肌の汚れを落とし、化粧水のような働きもあるという泥温泉。これが台湾の女性に人気の理由だったのだ！
番組に対する、ご意見、ご感想等ございましたら、番組メールボックスの方にお寄せ下さい。
宛先は、
megaten@ntv.co.jp
です。
原則、質問にはお答えできませんが、頂いたメールは、番組スタッフが閲覧し、今後の番組作りの参考にさせていただきます。
そんな林先生に連れて来られたのは、温泉文化発祥の「北投温泉」。台北市内にあり数多くの旅館が立ち並ぶ台湾最大の温泉地です。やって来たのは温泉が６つあり、温度の違いを楽しむことができる施設。地熱谷という９０度以上のお湯が湧き出る源泉を使った露天風呂です。台湾では水着で温泉に入るのが一般的。なので、先生と水着に着替えいざ入浴！台湾にこんなに良い温泉があるとは意外な発見。では、一体どういう温泉なのでしょうか？林先生によると「世界でもあまりない泉質・青硫黄泉」とのこと。さらに特徴として、強い酸性の温泉。ｐＨ試験紙を使って調べて見ると２くらいの強い酸性。これは日本の草津温泉とほぼ同じ。その効能は、筋肉痛やストレス解消、全身のコリを改善する効能があるそうで、特に高齢者に大人気の温泉なんです！
台湾北部３か所目のオススメ温泉は、台北から車で１時間「烏来温泉」。台湾の先住民族が入っていた絶景温泉です。到着したのは川沿いにある自然豊かな露天風呂。 この温泉は７０度以上の源泉と川の水を合わせ、好みの湯加減にすることができるんです。この温泉の泉質は炭酸水素塩泉、美人湯とも言われています。効能は、胃腸の改善、美容、そしてストレス解消。長湯しすぎて火照った体は、隣の川へダイブ！烏来温泉は地元の人もこよなく愛す自然の中のワイルドな温泉！
台湾東部には、世界でも数少ない珍しい温泉があるということで、林先生に連れられてやってきたのは台湾東部にある宜蘭。入口の石碑にも天下一変わっている温泉と書かれています。そのお湯は無色透明なリゾート感あふれる温泉。水着に着替え、早速入ってみる…冷たい！実はここは冷泉で、水温は平均２２度。
二人が訪れたのは、台南市にある関子嶺温泉。先生オススメ、女性に人気の温泉一体どんな温泉なのでしょうか？それが、泥温泉！泥温泉は世界でもとても希少なんです。お湯をすくってみると細かい泥が入っています。源泉から温泉とともに、泥が地上に湧き出ているんです。この泥温泉の魅力を見せもらうためにやって来たのは泥が貯めてある桶。ここの泥を身体に塗ります。
