タカはよく「猛禽類」などと言われていますが、実は猛禽類という分類は、学問上の分類ではありません。正式には「ワシタカ目」となります。その名の通り、ワシとタカはハヤブサなどとともに同じ仲間なのです。
さらに、個々の種類の違いはあるものの、なんと大きいのがワシ、小さいのがタカというだけで、ワシとタカの間には、これといった区別がないのです。
| タカとワシには大きさ以外の区別がなかった! |
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タカの仲間トビは、雑食性でなんでも食べると言われています。そこで、野菜や果物などを準備し、実験してみます。すると、どうやらリンゴなど肉に色がにているものには飛びつくようです。そこで、さらに油揚げでチャレンジ!昔から言われている「トンビに油揚げをさらわれる」というのは本当なのか?すると、見事にパクッ!
| トンビに油揚げをさらわれる、というのは真実だった! |
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タカといえば、日本では1600年の伝統を誇るという「鷹狩り」。タカを使ってキジなどを捕る狩りで、現在でも伝統的な鷹狩りを続けている鷹匠に矢野さんが弟子入り!キジを捕る鷹狩りは、まず犬に獲物を追わせ、キジがびっくりして飛び上がったところをタカが空中で捕らえるという方法で行います。その秘密はいったいどこにあるのでしょう?
よく言われているのが、その視力。測定してみると、ワシはなんと4.73にも!さらに、通常の鳥と異なるのは、目が顔の前面についているため、両目でものを見ることができ、遠近を正確に知ることができるのです。次に、強い脚力。獲物に鋭いツメで食い込みます。そして、そのスピード。そこで、スピードガンを使って、タカの速度を測定してみます。獲物となるような鳥はおおよそ50km/h以上なのですが…タカは…あれ?49km/h?実はタカは上下に飛ぶ獲物に対して最短距離の低空を飛行し、速度不足を補っていたのです。
普段、あまりお目にかかることのないタカ。でも、意外なところで活躍しています。その場所はなんと空港!?実は、空港は茂みが広がり、野鳥の繁殖には絶好の場所。そこで、ジェットエンジンに野鳥などを吸い込んでしまう航空機事故が、空港で多発しています。そこで、タカを利用して、空港から野鳥を追い払おうという試みが行われているのです。
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