97年末に行われた京都会議。世界中の国々が集まって、二酸化炭素をいかに減らすかということを論議しました。地球温暖化を引き起こすと言われ、非難の的となっている二酸化炭素、何がいけないの?
二酸化炭素は物が燃えるときに必ずといっていいほど発生します。つまり、ほとんどの物質の中に含まれる炭素と空気中の酸素が燃焼によって結合して出来るのです。大気中に0.03%含まれ、およそ6畳の部屋で7Pほどの量。普段の生活の中では、固体の二酸化炭素・ドライアイスとして知られています。その二酸化炭素の一番の特徴といえば、空気より重いこと。
そこで、二酸化炭素がたくさん入っている箱にシャボン玉を吹きかけてみます。すると……なんとシャボン玉が中に沈んでいかず、浮いているではありませんか!シャボン玉は空気を包んだ玉のため、空気より重い二酸化炭素の中では浮いてしまうのです!
身近な二酸化炭素といえば、なんと言っても炭酸飲料。ビールだってコーラだってラムネだって、あの泡はみんな二酸化炭素なんです。そこで、炭酸飲料を飲むと人間の体はどうなるのか見てみます。レントゲンで胃の検査をする人に協力してもらい、飲む前と飲んだ後で胃の大きさを比較してみると…なんと2倍以上に膨らんでいるではありませんか!その膨らんだ分がいわゆる「げっぷ」として出るのす。
| 炭酸飲料には全体の4倍もの二酸化炭素が含まれている! |
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実は人間も排出しているという二酸化炭素。そこで矢野左右衛門が特製ビニールハ
ウスに閉じこもり、ハウス内の二酸化炭素の変化を計ります。最初は0.05%だったのですが…1時間もすると、あっという間に1%を越えて測定不能に!苦しさに耐えかねた矢野左右衛門はすぐにギブアップ。人間が活動することによって、脂肪が燃焼、二酸化炭素が生み出され、呼吸によって排出されていたのです。その量は一日500P以上!
どうして最近二酸化炭素が増加していると言われているのでしょうか?元来、地球の大気は二酸化炭素と水蒸気が中心でした。それが、二酸化炭素を分解して炭素を固定し、酸素を生産する植物などによって現在の濃度にまで下げられたのです。その後、固定された炭素は、化石燃料などとして地中深く眠っていました。ところが、産業革命以降、せっかく固定されていた化石燃料の浪費が始まり、二酸化炭素の放出量が爆発的に増えたのです。その量は、人間が呼吸によって排出する量の10倍以上!
そんな二酸化炭素を何とか減らすことは出来ないのか!?そこで矢野左右衛門が気
づいたのが待機電力。電源を切っていても、コンセントを入れているだけで、最近の
家電製品は電気を消費していきます。それは思わぬ数字になっていました。
| 旅行に出かけたりするときはコンセントを抜いて節電! |
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