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科学で克服 満員電車  #428 98/04/19


見!無遅刻着!!のスーパーのあるフリーズ  通勤地獄と呼ばれた昭和三十年代、当時の満員電車はすさまじいものでした。乗車 率はなんと300%!つまり定員の3倍という超ラッシュ。戦後、急激に増えた人口に 、運行されている電車の数が追いつかなかったのです。ところが、そんな状態を打破 するために開発された、ある商品がありました。その名も「ラッシュコート」!当時の新素材だったナイロンで作られたそのコートは、つるつる滑るコートで、満員でも動きやすく、乗下車しやすいのです。

 現在の満員電車は一番ひどいものでも乗車率250%程度。そこで、乗車率300%当時 の状態を再現するべく、実際の電車を使い、どこまで乗車することが出来るか挑戦で す!

321%乗車達成!のスーパーのある広い画  まずは、乗車率100%の再現から。とりあえず、イスと吊革がひとつひとつ全部使われている状態が、乗車率100%です。イスの数に対して、吊革の数が多いのは、意外にも吊革の間隔は肩幅ではなく、進行方向に向かって平行に並んだと仮定して、胸の厚さを基準に考えられているから。この時点での一人あたりの専有面積は、およそ50センチ四方。全然余裕たっぷりです。そこでさらに、どんどん人をつめこんでいきます。すると・・・少なくとも足の踏み場がある?状態での限界は、なんと321%!一人あたりのスペースはわずか靴底の面積と同じ、27センチ四方しかありません。
 
 
所のポイント現代のラッシュはまだ甘い!
321%までイケる!!


 満員電車は人間にどんな影響を及ぼすのでしょうか?そこで、昭和三十年代の地獄のラッシュを経験した方と矢野さん、そしてラッシュなんて見たこともないという、この春上京したばかりの大学生が、乗車率200%の埼京線にチャレンジ!体にかかる圧力を測定できる紙、プレスケールを巻き付け、どれだけの力を受けるのかチェックします。その結果、なんと15分間で900kg以上の力が掛かっていることが判明しました!若者とも比較も、やはりベテランの方がポジション取りが上手く、相対的に受けている力が少ないのです。

 満員電車を克服する方法、実は、その極意は日本人古来の掟、「和」にあった!? 合気道の達人に、満員電車の極意を尋ねたところ、なんと「自然体」が大切だと言うではありませんか!それはいったいどういうことなのか?そこで、人間の代わりに、電車の動きに逆らわずに動く白い玉を、実際の電車に乗せて満員状態にし、その動きを観察してみましょう。電車が動き出すと、なんと玉はゆらゆらと電車の動きに合わせて漂うように動き、全体として負担のない、スムーズな形を保っています。次に、その中に、電車の動きに対して逆らって踏ん張る赤い玉を入れてみます。すると・・・やはり動きが滞ってしまいました。満員電車では決して踏ん張ってはいけないのです。
 
所のポイント満員電車克服の秘訣は身体を電車の動きにゆだねること!

 
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