2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

秋の味覚!甘い ブドウ  #450 98/09/27

 秋の果物、ブドウ!馴染みの深いデラウェアから、大きな巨峰、緑のマスカットまで、いろとりどりの宝石のような果物です。しかも、おいしい!

 日本のブドウ畑といえば、やっぱりブドウ棚。しかし、ひとつのブドウ棚は、一本の木から作られており、それが年々成長して、最終的に30m四方ものブドウ棚をつくるのです。その一本の木に出来るブドウの房は、およそ3万房。しかし、それをそのまま放っていたのでは、立派なブドウにはなりません。ブドウの栽培に欠かせないのが、間引きなどをして、栄養を集中させる作業。最終的に私たちの口に入るブドウは、200分の1の確率で生き残らされてきたブドウなのです。

所のポイント一粒のブドウは、たくさんのブドウの犠牲の上に作られる!


スタジオ所さんがヤマブドウと巨峰を並べて持っている所  ブドウの原生種のひとつで、日本でも自生しているのが「ヤマブドウ」。そこで、探しに出てみると、ヤマブドウは山の中にちゃんと成っていました。しかも、なにやらヤナギの木に巻き付いて育っているではありませんか!ちゃっかり大きくなって太陽光をたっぷり浴びています。キュウリなどの巻きヒゲと同じで、実で重くなる自分の身体を支えているのです。まあ、何はともあれ、ヤマブドウを発見したからには、さっそく試食〜!ブドウの原点ヤマブドウはとても酸っぱい!!その上、種がとても大きく、ほとんど実が有りません。

 最近主流なのが、種なしブドウというもの。食べる側にとっては、種を吐き出さなくて済むのでとてもラクチンなのですが・・・その仕組みは?種なしブドウはもともと種のあるブドウに種なしの実を付けさせるもの。受粉して実を結ぶときに分泌される成長ホルモンを、受粉前につけることによって、種がないままに実が出来るのです。

皮を剥くオウム、寄り  黒い巨峰でも、最初はマスカットのような緑色をしています。緑色のブドウは、日光を浴びることによって、だんだん皮が黒くなっていきます。ブドウの皮は、食べるときにとても邪魔。そこで、動物はいったいどうしているかチェック!ヒグマはぺろりと平らげたものの、ニホンザルやインコはなんと皮を剥いて食べた!?実は、最近有名になったポリフェノールの中に、タンニンという苦味成分が含まれています。どうやらその苦味を避けているようなんです。


所のポイント動物だってちゃんと皮を剥いてブドウを食べる!


 サルやインコが皮を剥いて食べるというのに、なんと、皮ごと食べる人もいます。それは西洋を中心とした外国人の方たち。もぐもぐばりばりと勢い良く躊躇せず丸ごと食べます。しかし、日本人も実は皮ごと食べていることがあるのです。それは「干しぶどう(レーズン)」。実は、外国では、レーズンは干すだけで簡単に出来てしまうんですが、日本では湿度が高いため腐ってしまい、簡単には出来ません。しかし、日本にはくさやなどで代表される干物文化が栄えている国。そこで、目がテンは日本のブドウでレーズン作りに挑戦!乾燥機にブドウをセットし、待つこと1日・・・レーズンがちゃんと出来ました!



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