2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

賢くて強いウサギの謎  #463 99/01/10

 矢野さんがウサギの正体を調べるために出かけたのは、南海の孤島、大島。ツバキとくさやでおなじみの島です。大島上陸後、矢野さんが目にした物は、なんと荒馬のごとく駆け抜ける飼いウサギの大群。実は、十数年前に飼いウサギを10頭放してみたところ、アッという間に繁殖して600匹以上にもなってしまったのです。

ウサギをつかんでいる所さん  ウサギには大きく分けて「ラビット」と「ヘア」の二種類があります。ラビットはいわゆる飼いウサギで、正確にはアナウサギと呼ばれる種類。行動範囲はそれほど広くなく、巣を作って集団生活します。もうひとつのヘアは、野ウサギで巣を作らずに単独で行動する種類のウサギです。その他にも、北海道のナキウサギや奄美諸島のクロウサギなど、珍しい種類のウサギも日本にいます。

 早速、調査のためにウサギを捕まえようとした矢野さん。ところが、走り回ってなかなかつかまらない!ウサギは最高速度80km/hにもなる、超高速ダッシュ可能な動物なのです。そこで一計を案じ、エサを食べている瞬間にこっそり後ろから迫って捕まえてみたところ・・・ウサギの猛烈キック攻撃に!矢野さんもタジタジ!

 ウサギが暮らしている場所には、よくみると無数の穴が開いています。実はどれもウサギの巣穴。ウサギは地下王国を築き上げていて、地下は穴だらけなのです。そこで、目がテンが特別に制作したのが、ウサギ穴探索マシーン!迷路のようになっているウサギ穴にどんどん入っていくと・・・ちゃんとウサギがいた!でも、巣穴はかなり複雑な構造で、総延長は50mにもなるため、とても全部の探索は不可能です。


所のポイントアナウサギの巣穴は地下でマンションのように複雑になっている!


サーモグラフィーの画  ウサギの強敵なのが、実はネコ。そこで、ネコの鳴き声をテープで流して みると・・・ウサギは一斉に耳を逆立て、鳴き声に反応するではありませんか!ウサギの長い耳は集音装置の役割を果たすため、敏感に反応することができる のです。さらにもうひとつ、ウサギの耳には血管が集中しているのが目で見ても分かりますが、ドライヤーでウサギの身体を温めてみたところ、なんと耳の温度だけが上昇したのです!実は、血管の集中している耳で熱交換を行い、身体を冷やしていたのです。

 ウサギは敵の接近を察知すると、なぜかジャンプ!そして、最後にダッシュ!して自分が逃げます。でも、トン、というそのジャンプは何のために行っているのでしょう?実はウサギは地面を叩いて音を出し、最初に地下の巣にいる仲間に危険を 知らせているのです。つまり、ウサギの仲間は共同体で敵から身を守っているのです。そもそも、ウサギは夜行性。昼間は穴の中にじっと隠れて、敵から身を隠しているのですが、夜になるとバクバクエサを食べに出かけるのです。でも、夜食べるだけで大丈夫なのでしょうか?よく見ていると、エサもないのに昼間から何やらモグモグしているではありませんか!ウサギが食べているのは・・・なんと自分のフン!草食動物であるウサギは、食べた植物を腸の中で発酵させ、消化しやすい状態にした後でもう一度食べているのです。


所のポイントウサギは自分のウンコを食べる!



動物(地上)編へ BACK NEXT

ジャンル別一覧日付別一覧

[目がテン!?ライブラリーフロントへ]